セブン&アイ・ホールディングスは4日、イトーヨーカ堂など傘下の主要企業がベースアップ(ベア)を実施することで労働組合側と合意したと発表した。ヨーカ堂ではベア実施は2009年以来、4年ぶりとなる。
セブン&アイはベア実施の理由を「日本国内で景気浮揚感が生じ始めている現在の環境を捉え、組合要求に積極的に応えることが、グループ各社の生産性向上と業績拡大に結び付くものと判断した」と説明した。
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【妥結内容:イトーヨーカ堂の例】 ※グループ54社にて同様の方針を実施
・「月例給」(定期昇給+ベースアップ)の引き上げ
*組合員平均5,229 円(前年度比1.5%)
(例)35歳「子どもあり」の社員の場合、2012年度より年間12万円(2%)アップ
●ベースアップ
ベースアップとは、給与の基本給部分(ベース)に対しての昇給額、または率である。和製英語(base up)であって、実務家の間ではベアと略されることが多い。職務給が採用されている欧米には存在しない概念である。
先日のローソンに続き、今度はセブンイレブンをはじめとしたセブン&アイグループでの景気の良い話。しかもこちらは賞与ではなく、ベースアップにおける満額回答。非常にざっくばらんに説明すると、一時的なボーナスではなく、今後の給与が底上げされるという話。
日本の法律では原則的に特異な事情が無い限り、勝手に基本給を下げるわけにはいかないので、かなり大きなインパクトになる。労組側もよもや満額回答をしてくるとは思わなかったんじゃないかな......?
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