寒さが厳しいアイスランドで、人の命を守り健康を維持するため、防寒具を中心に数々のアウトドアウェアを展開する66NORTHのテレビCM。ジャケットを着ているにも関わらず寒さに凍えながら雪中を進み、バス停留場にたどりついた老人の目の前に現れたのは、同じくバスの到着を待っているであろう人。直立不動で立っているのだが、どうにも気配がない。自分のように寒さで凍えたりしてないのかな、と老人が顔をのぞこうとすると、有るはずの顔が見えない。
手を突っ込んでも顔の感触もなく、それどころか中からは賑やかで楽しい音楽すら聞こえてくる。なんだこれは、と老人が頭を突っ込んで中を見てみると......
激しく火が燃え盛る暖炉を前に、薄手の服を着て歓談する二人組。そのうち一人は先ほどまで寒さに凍えていた老人。でもこの場所はとても温かそう。そしてカメラは先ほどの「直立不動のジャケット」を望む視点に戻り、さらに顔の部分からは先の暖炉の火がちらほらと。そう、あの「温かな場所」は、ジャケットの中身でしたという話。
要は66NORTHのジャケットなら、薄手の服で十分なほどの温かさを得られますよという誇張的表現だったわけだ。しかも「ジャケットの中の別世界」を描くことで、幻想的・寓話的な雰囲気すらかもすストーリーに仕上がっている。なんだか狐につままれたような感もあるけど、印象深いものには違いない。
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