「少年ジャンプが男性向け作品を強化」と日経が分析

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↑ 週刊少年ジャンプ印刷実績(部)


300万部近い発行部数を誇る漫画誌「週刊少年ジャンプ」が今、転換期を迎えている。新たな方向性として打ち出しているのは「脱バトル」と「男子向け作品の強化」。連載作品の傾向から見えてきた「少年ジャンプ」の強さの秘密を解説する。

また、『ONE PIECE』、不定期連載の『HUNTER×HUNTER』も含め、「ジャンプ」はバトル系の層が厚い。その中で、同じジャンルを描いても埋没してしまう。現在、新たなジャンプの看板と期待されている『暗殺教室』は、バトル要素はあるものの、それ一辺倒ではなく、むしろ学園コメディーに重きを置いている。さらに、『ハイキュー!!』はここ数年の「ジャンプ」で手薄だった地に足のついた熱血スポ根、『ニセコイ』はラブコメで、バトルに頼らない作品が強くプッシュされている。

もう一つの流れが「男性読者の取り込み」。「ジャンプ」は伝統的に女子にウケる作品が多い。『聖闘士聖矢』『キャプテン翼』などに端を発し、現在人気の『黒子のバスケ』や、『ジャンプSQ(スクエア).』に移った今も圧倒的人気の『テニスの王子様』などにその系譜は受け継がれている。「多彩なイケメン(でも色恋はない)」「男同士の真っすぐな友情」などをのぞき見したい女子ファンが、実は「ジャンプ」を支えている面がある。


要は日経側の分析としては、「最近ジャンプは『男性の取り込み』『非バトル系のプッシュ』を2本柱として動いているっぽいぞ」という分析。意図的にそのような編集方針をしているか否か、ジャンプ側からは公式のコメントは一切ないのであくまでも状況からの分析でしかないのだけど、当たらずとも遠からずという感じかな。というより、王道のパターンの濫造が続いて魅力が維持できなくなったので、新たなセクタへの展開を進めているだけかと。

それより。

元記事の1ページ目にある、ジャンプの発行部数(印刷証明部数)のグラフ。誰か事前にチェックしなかったのかねえ。ふつうこのタイプのグラフの場合、左が古い年、右が新しい年になるのだけど。どうも最近、日経はおかしい。

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このページは、不破雷蔵が2013年5月21日 07:10に書いた記事です。

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