気持ちの良い朝の目覚めを愛犬と共に体験するお年寄り。途中で共にお茶をしたり、公園の業者から花を買い求めたり、散歩を楽しむように歩き続け、行き着いた先は墓地。お墓の前でやや悲しげな顔をする(多分お墓に眠っているのは妻なのだろうね)と、心配そうに愛犬が手を舐めてきて、その気遣いが嬉しくてにっこりとほほ笑む老人。
仲良しな間柄をちょっとした特別な、でも日常の生活のワンシーンを通して描写し、最後に「ちょっと特別な日だから」とばかりにドッグフードのシーザーを取り出し、一緒にお昼。
何気ない、特にインパクトのあるような描写・表現は無いのだけど、ほのぼのとした情景の中に吸い込まれるような哀愁が漂い、最後まで見通してしまう。こういう関係っていいなぁ。
コメントする