チロルチョコとイモ虫の話

| コメント(0)

現在Twitter上でチロルチョコの中に芋虫がいたというツイートが流れている件に関しまして説明させて頂きます。現在ツイートされている商品は昨年の12月25日に最終出荷した商品で掲載されている写真から判断しますと30日~40日以内の状態の幼虫と思われます。

— チロルチョコ株式会社さん (@TIROL_jp) 2013年6月11日


●どこで虫が入ってくるのですか
チョコレートやココアは、近代的な設備と衛生管理の行き届いた工場で生産されていますので、虫の卵や幼虫が入ることは通常ありません。ほとんどの場合、工場を出てからご家庭で消費される間に侵入するケースが多いようです。

お菓子につく虫は、どこにでもいることが多く、一般のご家庭にも棲息し、乾燥したお菓子や食品類につきます。


●それはどんな虫ですか
チョコレートにつく虫には、[ノシメマダラメイガ]・[スジマダラメイガ]や[コクヌストモドキ]などがあります。

[ノシメマダラメイガ]は、あらゆる食品に発生します。チョコレート、ナッツ類、ビスケットなどが大好物で、嗅覚がするどく、菓子や食品の臭いをたよって移動 します。包装のわずかなすきまから入ったり、チョコレートのアルミ箔やプラスティック フィルムを食い破って侵入します。

[コクヌストモドキ]は、穀粉や菓子類に発生が多い害虫です。

ココアにつく虫で代表的なのは、[タバコシバンムシ]という聞きなれない虫ですが、乾燥食品を好み、特に葉煙草に大きな被害を与えるのでよく知られているものです。


当方はまだその「イモ虫」写真は見ていない。けど、こういう話が入っているということで、チロルチョコ側の説明があったので覚書。逆算して考えると、出荷後の保存、展示時点で、上記にある通り虫が混入したということになる。製造時の混入は想定しえない、論理的にありえないことになる。もっとも虫自身に聞くわけにもいかないから、100%完全、とは言い切れないけどね(逆にいえば可能性としては、その程度でしかない。実質的にはゼロと同じということ)。

チロルチョコ側の説明に、煽ってみたり、脅しているようなコメントも見受けられるけど、説明をよく読めば「なるほど」と理解できるはず。ソーシャルメディア系ではとかくインパクトの強い話が好かれ、それを目的に、半ば意図的に情報の流布をする人もいるので、気を付けないと。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2013年6月12日 12:30に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「インデックス「循環取引」の疑いで強制調査との報」です。

次の記事は「クマの縫いぐるみが大好きな仔馬、眠るときも一緒に」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30