女性が実用的に、ファッションとして、コレクションのお披露目として、何気なく持ち歩いているバッグたち。しかしその持ち方は概していい加減で、ざっくばらんなもの。スリや強盗のリスクを考えると、「そんな持ち方したら『奪ってください』と言っているようなもの」的な人も少なくない。
そこで彼女たちにバッグの持ち方についてリスク意識を再認識させるために行われたのが、このプロモーション。バッグを持つ女性の姿をしたダイレクトメールを作り、バッグの部分だけをポストから出しておく。バッグはすぐに取れてしまうような工夫をしているらしい。
外出から帰った人は自分のポストから飛び出ている紙製の小さなバッグに目が留まり、それを引っ張ってしまう。するとバッグの部分が外れ、「なにこれ?」と頭に疑問符を浮かべながらポストのフタを開ける。ポストの中にはバッグを奪われ、半狂乱状態の女性の姿が。ここで当人は「バッグは不用意な持ち方をしていると、容易に取られてしまう可能性がある」という実態に気が付く次第。
集合ポストにずらりと並ぶバッグの群れを見て、子供が片っ端から引っ張ってしまう気もするけど、「バッグが盗まれる」状態を実演させて、そのリスクを啓蒙させる手口は上手いよね。
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