音楽レーベル大手のKontor社が、自社提供の楽曲をCD会社や音楽番組、DJなどに知ってもらい、もっと利用してもらうために行った、楽曲アピールのためのプロモーション。大きめの封筒に入っていたのは大きめのレコード。この中に曲が入っているから聴いてね、というものだが、今どきレコードプレイヤーを持っている人など滅多にいない。音楽業界の関係者でも然り。インパクトはあるが、曲を聴いてもらえないのでは意味が無い。
ところが封筒をよく見ると、内側にはレコードプレイヤーが印刷されている。これに載せればレコードを再生できるのか......と思ってよく見ると、針の部分にはQRコード。このコードをスマホで読み込み、サイトにアクセスすると、そのスマートフォンがレコードプレイヤーの針に早変わり。レコードを再生してくれるという仕組み。
画面に表示されている針をスライドすると、それに合わせて曲の場面や楽曲そのものも変えられる。針を直接動かすような疑似体験が出来るので、曲を直に聴いている感覚が得られる次第。
このプロモーションの結果、900件のうち71%で実際にQRコード経由で立ち上げが確認され、これは通常のプロモーションと比べてリアクションの面で64%増加、さらに42%がKontorのオンラインストアにアクセスしたという結果が得られている。
スマホを使って操作部分も含め、疑似体験させるっていう発想は非常に面白い。色々な応用が効きそうだよね。
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