「アフタヌーン」印刷証明部数が3.2万部と伝えられていた件について

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↑ アフタヌーンの印刷証明部数推移
↑ アフタヌーンの印刷証明部数推移


先程本家サイトで掲載した【横ばいか軟調、唯一輝くシリウス...少年・男性向けコミック誌部数動向(2013年7月-9月)】について、「アフタヌーンの部数暴落の誤報については触れてないですね」という指摘が。あれ、どこかでデータ打ち間違ったかなと思って調べてみたところ、印刷証明部数のデータベースへのアクセスURLを書き換え、未公開時点のデータを取得した2ちゃんねるだかの書込みを基に、それをまとめたまとめサイトを経由して、「アフタヌーンの部数が半分以下に減った。マジヤバイ」的な話が拡散していたとのこと。


↑ 「アフタヌーン」「半分」で検索した結果


例えば「ハンバーガーの肉の量が半分になった」という話が出れば「それじゃ買うの止めよう」となることも多いけど、雑誌の場合は「販売冊数が半分になったのなら、買わなくていいや」という行動には結び付きにくい。でも不名誉であるのはもちろん、不確かな情報を「未公開としていた段階で」流してイメージ化させ、なんだかんだと騒いでバッシングの材料にするってのは、どういうことなのよ、と思わざるを得ない。

「速報」と付ければ、転載ならば、ウケとアクセスが狙えるならば、何をやっても良いってわけじゃないのよね。そしてそういう姿勢、彼らが良くバッシングの対象としている、「マスゴミ」と呼んでいるマスコミの一部の悪しき部分の特性と、何ら変わりはないのよ。むしろそれ以上にタチが悪いかも。

アフタヌーンという雑誌に対する名誉を毀損しかねない話であることはもちろん正確性では公称部数よりはるかに高い印刷証明部数について、問題のある手法て取得したデータが用いられ、その誠実性を傷つけられたことについても、ちょっと困った話ではある。

まとめサイトも合わせ、この件のアフターフォローをしたのは一体どれだけあるのかな。

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このページは、不破雷蔵が2013年11月11日 13:15に書いた記事です。

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