「私がエイプリルフールで好きなこと:1年のうちその1日は、ニュースが本当なのかな、と問いかける日だということ。365日が全部そうあるべきだ」

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What I like about April Fool's Day: one day a year we're asking whether news stories are true. It should be all 365.

— Prentiss Riddle (@pzriddle) 2008, 4月 1


昨今折に触れて言及している、一部まとめサイトの情報の誠実性・信頼性や「引用」の解釈に関わる暴走やその暴走を追認支援するような検索エンジンの挙動、さらにはそのような状況を良しとし、「自分が楽しいんだからいいじゃないか」と開き直る姿勢を見せる現況。それに対する懸念の、一つの切り口が上手くまとめられていたので、ピックアップ。

特に「365日がエイプリールフール」の部分は、的確すぎて鼻血が出る程。いわく「情報の代謝の高速化によって、事実確認をする人々は不利な立場におかれている」「事実確認なしで、まずはニュースをアップする。最初にアップできれば、数百万のページビューを手にできる(※当方注:無論これは単なる名誉欲の充足だけでなく、それに関わる実報酬も、だ!)。あとでそれがデマだ、間違いとわかっても、そのページビューは変わらない。それが問題なのだ。このインセンティブこそが諸悪の根源だ」。まさに問題はここにある。

見方を変えれば、このインセンティブの仕組みを上手く変えて、煽りや虚報によるインセンティブを打ち消す、取り消すシステムが構築できれば、昨今の状況を劇的に改善させることができる。

「悪質なサイトやブログには不特定多数の指摘で社会的制裁が与えられるから問題ないのでは」とする意見もあるだろうけど、それでも報酬が減らされるわけではないので、彼らの自制にはつながらない(特に震災後の放射性物質や電力周りでつくづく思い知らされた)。さらに今の検索エンジンのロジックは「内容はどうあろうと早ければそれが最強、煽りでも虚報でも内輪ネタでもコメントが続々付けばもうスペシャルストロングに持ち上げちゃう」的な、人気投票システムのようなものに落ちぶれてしまっている面があり、彼らの行動を後押ししてしまっている。

これも繰り返しになるかな。これでは彼らが嬉々として使っている「マスゴミ」と呼ばれる、マスコミの一部勢力と何ら変わりは無い。

何か良い仕組みはないものかねえ......

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このページは、不破雷蔵が2013年12月17日 06:53に書いた記事です。

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