毎月定期更新している【EUの失業率動向】を読めば分かる通り、ヨーロッパ地域の失業率、特に若年層の失業状況はお世辞にも良いと言えない。失業者に対する保護、社会的なとらえ方が日本とは異なるとはいえ、二人に一人、三人に一人が失業状態にあるのはざらなお話。
今件映像ではポルトガルに住む24歳の男性 Ivo Rainha氏が、自分の置かれている環境を履歴書的な動画として作成し公開することにより、現状を知ってもらおうとしている。興味深いのは、よくある「履歴書映像」のパターン、少しでも自分の良いところを見せようと取り繕うのではなく、自分の日々の生活ぶりをダイレクトに、そのまま描いて、ありのままの姿を見てもらい、評価をして下さいと訴えていること。それだけに、ヨーロッパの若年層における失業がいかなるものなのか、その実情を垣間見ることができる。
自分にはこのような発想が出来、今はこんなことをやっています、そしてこのような映像を創れますよという、クリエイティブなセンスをアピールしていることになるけど、同時にこのようなスキルある人でも職にありつけないヨーロッパの実情が改めて実感できる映像でもある。
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