↑ Volunteer Center Zagreb: Hate
住宅の壁や塀などに乱雑に描かれた罵詈雑言の類。缶スプレーをそのまま直接吹きかけたり、大型の筆で書かれたり、さらにはご丁寧に活字を吹き付ける台紙を使っているものもある。描き上げた本人達にはそれなりの主張や理由があるのかもしれないけれど、不法行為には違いないし、大多数の人は視界に収まるだけで不愉快な思いをしてしまう。
そこでボランティア団体によって考え出されたのが、この素敵な方式。無地......というか恐らくはこの団体の主張「世界は罵詈雑言(憎しみ)が無い方がもっと良いに決まってる」が下の枠の部分に書かれているのだと思うけど......のポスターを用意して、落書きの文字の一部に貼りつけて文字を隠す。その上に別の文字を描き、罵詈雑言を素敵な文字列に生まれ変わらせてしまう。いわばコラージュ的な発想な次第。
こんなことせずにさっさと消せばいいんじゃん? と思う人も多いかもしれない。壁の所有者としても同じ意見だろう。ただ、こういう落書きの傾向として、一度書かれると、何度消しても同じ場所に同じような落書きが繰り返される可能性は高い。だったらボランティア団体側の意図を伝えることができ、落書きをした人たちの衝動を萎えさせることもできる、この切り口の方が(少なくとも応急処置的には)いいんじゃないかな、という次第。確かにそうかもしれないね。
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