もしも自社車両が長距離走行を果たすたびにエンジニアに羽が生えるとしたら

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アメリカの一大イベント「スーパーボウル」が近づくに連れ、スポンサー各社は気合いの入ったテレビCMを展開するようになる。今件、フォルクスワーゲン社のCMもその一つ。なんだかほのぼのとさせられる、目を離せなくなる映像だ。

娘を載せたお父さんがドライブの最中に、「ワーゲンの車ってね、10万マイル走っても全然ガタがこないんだ。そしてその距離を超えて走ると、ワーゲンのエンジニアには羽が生えてくるんだよ」とおとぎ話のような物語を語る。他社と比べてワーゲンの車は持ちが良いことを、親子の会話でさりげなくアピール。

ところがワーゲン社の内部では、次々にエンジニア達に天使のような羽が生えていく。デスクワークの人ならまだしも、生産ラインや風洞実験、エレベーターの内部、そしてトイレでもところ構わず羽が生えまくりで、結構羽迷惑、でなくはた迷惑的な状態に。つまりこれは、世界のあちこちでワーゲン社の車両が長持ちして走行を続けており、次々に10万マイルを超えたことを意味している。要はCI的なCMな次第。

不特定多数、老若男女が観る可能性が高いスーパーボウルの時期向けのものとしては、こういったターゲットを狭い領域に区切らない、イメージ的CMの方がいいのかもしれないね。

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このページは、不破雷蔵が2014年1月30日 06:14に書いた記事です。

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