アメリカの一大イベント「スーパーボウル」が近づくに連れ、スポンサー各社は気合いの入ったテレビCMを展開するようになる。今件、フォルクスワーゲン社のCMもその一つ。なんだかほのぼのとさせられる、目を離せなくなる映像だ。
娘を載せたお父さんがドライブの最中に、「ワーゲンの車ってね、10万マイル走っても全然ガタがこないんだ。そしてその距離を超えて走ると、ワーゲンのエンジニアには羽が生えてくるんだよ」とおとぎ話のような物語を語る。他社と比べてワーゲンの車は持ちが良いことを、親子の会話でさりげなくアピール。
ところがワーゲン社の内部では、次々にエンジニア達に天使のような羽が生えていく。デスクワークの人ならまだしも、生産ラインや風洞実験、エレベーターの内部、そしてトイレでもところ構わず羽が生えまくりで、結構羽迷惑、でなくはた迷惑的な状態に。つまりこれは、世界のあちこちでワーゲン社の車両が長持ちして走行を続けており、次々に10万マイルを超えたことを意味している。要はCI的なCMな次第。
不特定多数、老若男女が観る可能性が高いスーパーボウルの時期向けのものとしては、こういったターゲットを狭い領域に区切らない、イメージ的CMの方がいいのかもしれないね。
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