直訳すると「脳卒中と立ち向かうヒーローは素早く行動する」。アニメで展開されるこの動画は、脳卒中の傾向の特徴と、その傾向を見かけたら素早く医療施設に連絡を入れて検査など対処をすべきであることを、分かりやすく(特に子供向けとして)伝えている。
そして「素早く」を意味する「FAST」について、3つのチェックポイントを掲げている。「F」はFaceで顔。顔面神経痛的な表情のゆがみを発していないか(相手に意図的に笑ってもらう)。「A」はArmで腕。腕のコントロールがきちんとできているか(両腕を同じ高さに挙げてもらう)。「S」はSpeechで言葉。動画の事例では「The sky is blue」(空は青い)と伝えて同じ言い回しで語れるか否か。3つのポイントのうち1つでもおかしな点があれば、すぐに4つめの「T」(Time)が命となるので、すぐさま病院に(アメリカの場合は911)電話を入れようと指図している。
こういう日頃の身近な医療関係の市民向け映像って、日本ではまだあまりない。あったとしても子供向けのはほとんど見られないのよね(いや、探せばいくつかはあるだろうけど、広まっていないのよね)。子供にも分かる形で公知できれば、それだけチェックする目の数が増えるわけだから、リスクも減らせることになる。もう少しこういった、教育・啓蒙系の方面にも力を入れてほしいなあ......。
まぁ、防犯系では最近ちらほら出てきているようだけど。
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