ある出版社がマリリン・モンローに関する新しい電子書籍を展開する際に行ったプロモーション。彼女が一番知られている名シーン、「七年目の浮気」で、地下鉄の通気口の上に立ち、スカートが浮き上がる、あの情景を用いた、シンプルで奇抜で比較的安価にできるシロモノ。
電信柱にスカートをはかせ、素足のように見えるシールを貼る。風が吹いたり自動車が脇を走ると、スカートが浮かび上がり、柱の中身がチラ見えする。人々はなんだか気になって、ついスカートの中をのぞいてしまう。するとそこにはこの電子書籍の紹介と、QRコードが描かれている。そのコードを読み取るとお試し版のページが開き、そこから書籍そのものを購入することが出来る次第。
多くの人は風でたなびく白いスカートにモンローをイメージし、気になって中身を見るとやっぱりモンローでした、となり、連想しやすい構成となっている。実際多くの人が気に留め、スカートをめくり、中を見た......のはいいけれど、皆が皆笑い飛ばして、楽しんだものの、この広告経由で購入した人はいなかったそうな。
まぁ直接のプロモーションとしては大失敗ということになるのだけど、その奇抜な切り口であちこちに紹介され、本そのものの知名度は上がることになった。そこまで考慮すれば、成功といえるのかもしれない。
コメントする