↑ 北本連系設備増強の概念系統図(リリースより抜粋)
北海道電力管轄と東北電力をはじめとした本州の各電力管轄との間で電力を融通できるようにする連系線、北海道本州間連系設備。現在は上限が60万kWということで、北電管轄の電力需給がカツカツな状態の冬期には「足りないぞ、ゴルァ」状態となっている。まぁ原発周りが大きなイレギュラー的な問題で、これが無ければ60万kWでもやりくりは十分できるはずなんだけど。
連系線周りで調べていたところ、この北海道本州間連系設備について、去年に30万kWの増設計画が施行され、今年の4月から建設を開始することが分かった。完成は2019年3月。青函トンネルを流用するようだけど、それでもこれだけの期間がかかる。そして今資料では記載されていないけど、建設費、そして運用費もそれなりの額になることは言うまでもない。
北海道本州間連系設備については、北海道の土地を使って太陽光や風力の発電所を山ほど創り、その電力を本州に移送すればうんぬんという話もある。でも不安定な電力供給は量が増えれば増えるだけ、安定させるための仕組みが必要になり、それにもコストがかかる。また今件のような連系線の増設も。誰が負担するの? 不安定なものを創るだけ創っておいて、運ぶのは他人任せ、上乗せされる経費を負担するつもりはないってのは、あまりにも勝手すぎる気がするのは、当方だけかしらね。
コメントする