どこの国でも子供は得てして背伸びをし、大人の真似をしたくなるもの。髭など伸びてないのにシェービングクリームをつけてみたり、中味が分かりもしないのに新聞を読むふりをして、しかもコーヒーを飲もうとして「ダメだよ」と止められたり、シェイプアップの運動をしてみたり、さらにはマジックで自分の顔にひげをつけてみたり、子供にとっては不思議なアイテムにしか見えない工具セットに手を出そうとしたり。
でもマクドナルドのハッピーミール(海外でのハッピーセットの呼び方)だけは別。子供向けのセット商品だけど、これだけは譲れない。大人の真似をしてコーヒーを選ぶなんてとんでもない。それぐらい、ハッピーミールは魅力的なんだ。
......という子供の声が聞こえてきそうな、30秒のCM。特定のセットの宣伝じゃなくて、ハッピーミール全体のアピールということもあり、イメージ的な切り口なんだけど、すっと頭に入ってくる、シンプルで分かりやすい。カウンターで店員に「ハッピーミール、どうっすか?」と聞かれて、やせ我慢的なリアクション「うん、まあ、しょうがないね」とうなづく子供のリアクション、そして店を出る時に、ハッピーミールをゲットした嬉しさのあまり、つい大人ぶっている普段のポーズを忘れ、親と手を結ぶという子供らしいところが出ているのがステキ。
コメントする