恐らくは寝ぼけ眼でふらふらとしながら、洗面台の前に立ち、蛇口をひねる男性。思いっきり水を出したまま、歯を磨きはじめる。ありがちな情景ではあるけど、その出しっぱなしの水に異変が起きる。
ちょいと汚れたコップでその水をすくったり、お茶碗で受け止めたり、果物を洗ったり、さらには子供が直接手ですくったり......。そしてメッセージとして表れたのは「歯磨きをしている間中、水を出しっぱなしにすることで、10リットルもの水が無駄になる。その量は世界の多くの人が一か月に得る水の量(一人分)よりも多い」との文言。要は「きれいな水を無駄に消費するのはやめましょうね」というお話。
これ、環境保護団体とかではなく、歯磨き粉などで有名なコルゲート社のCM。商品アピールではなく、いわゆるCI的なもののようなんだけど、色々と考えさせられてしまう。水を出しっぱなしにするのは、歯を磨き終わった後に口をすすぐ際、水を用意するのにわざわざ再度蛇口をひねるのが面倒くさいことに加え、すすいだ水は十分な水で流し切らないと、洗面所の下水管に溜まって虫がわくなどのリスクがあるからなんだよね。
まぁでもそれも、あらかじめすすぐ水をコップに注いでおくとか、すすぎ終わってから蛇口を改めて開いて水を流すとかすることで、歯を磨いている間中、ずっと水を流しっぱなしにするってことは避けられる。ちょいと面倒だけど、このCMを見た後なら「そうした方がいいんだろうな」と考えるようになると思うな。
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