カルチャーギャップ、ジェネレーションギャップ、あるいはテクノロジーギャップを確認し、時代の流れを改めて知る、さらには知らない物事を目の前にし、自分の知識や経験から想像し、事実に近づいていく様子を検証する、「何々の反応を見てみた」系の作品。今回は実物を使った経験がある、さらには今でも使っている、少なくとも持っている人が多いであろう、小型のカセットテープレコーダー「ウォークマン」を子供達に見せた時の反応。
中には具体的に何をするものかまで分かる子供もいるけど、多くは「なんだこりゃ」的な反応を示している。今じゃ音楽を楽しむツールはiPodやスマホのようなデジタル音源、よくて精々CDなどの円盤メディアだからねえ。カセットテープそのものを見たことが無い子供も多いんじゃないかな。
この類のギャップって、これまでは50年、あるいは世紀単位で起きうる話ではあったんだけど、昨今の科学技術の加速的なスピードから、下手すると10年単位でこういうギャップが生じてしまう。このような企画は単に面白愉快なものとして楽しむんじゃなくて、技術進歩の検証とか、さらには「何も知らない人でもすぐに理解でき操作が可能な商品を作るには」という、商品コンセプトを考える上でも、結構重要な話じゃないかなあ、と思う。あとは、幅広い世代へ受け入れられるものを作るには、どうしたら良いか、とか。
日本で似たような企画のテレビ番組とかが展開されると、ギャップの検証じゃなくて「知らないなんて馬鹿じゃないのー!?」って感じでさらし者として嘲り笑うスタイルになるのがオチなんだよね。その点が残念だったりする。
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