「美味しんぼ」の問題描写に環境省も苦言

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【放射性物質対策に関する不安の声について(環境省、平成26年5月8日)】
【残念で悲しい...「福島鼻血」漫画で環境政務官(読売新聞)】【(同魚拓)】

↑ 残念で悲しい...「福島鼻血」漫画で環境政務官(読売新聞)
↑ 残念で悲しい...「福島鼻血」漫画で環境政務官(読売新聞)


先日の【「美味しんぼ」第604話に福島県双葉町が公式抗議】の続報的な話。双葉町の公開抗議発表が5月7日だったので、環境省の言及はその翌日ということになる。結構反応が早い。リリースの上では「不安の声があったが、現地住民の心情を鑑み、同省としての見解を」ということで、その不安は必要ないよとの言及がなされている。

タイミング的にも双葉町、そして「美味しんぼ」の動向に合わせてのものではあるんだけど、リリースの上では具体的な作品に関する言及は無し。まぁこれが限界かなあと思っていたら、これを伝える記者会見場で、環境省の浮島智子政務官が名指しで「美味しんぼ」の件がもとであることを言及したとの報道があった。これについては記者会見場の動画や議事録がないので(大臣談話なら掲載されるんだけどね)確定はできないものの、丸っきりの捏造やミスリードということも考えにくい。

環境省のスポークスマンから直に名指しされたということは、それなりに大きな影響があることに違いは無い(そして多分に、公開されないレベルで通達などがなされているかもしれない)。さらに「言論の自由もあると思うが」と言及されたことで、小学館側が使うかもしれない(そして万一使ったとしても諸刃の剣になる)「表現の自由」という切り札も事実上封印されてしまったことになる。

早いところでは本日あたりから早売り版が市場に登場することになる。編集部サイドはどのような対応をするのだろうか。今号の掲載ですでにルビコン川は渡ったことになるが、引き返すチャンスはまだ残されている、と思いたい。

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このページは、不破雷蔵が2014年5月 9日 06:18に書いた記事です。

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