福島県、公式サイトで「美味しんぼ」に関する対応発表、事実上の抗議声明

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【週刊ビッグコミックスピリッツ「美味しんぼ」に関する本県の対応について】

↑ 福島県公式サイトに掲載された「抗議文」
↑ 福島県公式サイトに掲載された「抗議文」


【「美味しんぼ」問題時系列的な整理】などの続報。福島民友新聞が11日付で、福島県も公式サイトにて12日の発売号を待って正式な見解を表明するという話があったけど、早くも早朝に更新が成されていた。ヤフー個人の方はとりあえず時系列に追加しておいて、ちょいと状況が進んだら記事そのものを書きなおして新たに掲載するとして(既存の記事をタイムスタンプを変更して掲載ってのはできないのよね)。

内容は各自チェックを入れてほしいけど、ざっとまとめると大よそ予想していた通りで、「書かれていることに関して大変に危惧、極めて遺憾」とした上で、「美味しんぼ」単体だけでなく、小学館全体に対し、「本県の見解を含めて、国、市町村、生産者団体、放射線医学を専門とする医療機関や大学等高等教育機関、国連を始めとする国際的な科学機関などから、科学的知見や多様な意見・見解を、丁寧かつ綿密に取材・調査された上で、偏らない客観的な事実を基にした表現とするよう強く申し入れております」と言及している。見方を変えれば「デタラメ描いて不安煽って県内外に被害与えてんじゃねーよ、スットコドッコイ」というところかしら。

また4月30日付で小学館から、5月19日発売号で検証記事を載せる事、5月1日付で5月12日発売号掲載の原稿が送付されてきたことを明らかにしている。また4月30日付の検証記事に関する通達では、同時に「「美味しんぼ」に掲載したものと同様の症状を訴えられる方を、他に知っているか」「鼻血や疲労感の症状に、放射線被曝(※依頼原文では「被爆」)の影響が、要因として考えられるかどうか」「「美味しんぼ」の内容についての意見」の3点の問い合わせがあり、それについて5月7日付で返答したことを伝えている......ってあれか。4月30日の時点でようやく県に問い合わせがあったってことが暴露されたわけか。

また、スピリッツ編集部側では5月1日付で「「4月28日発売時点ですでに次号は制作済み(のためその号に関する各種対応処理は不可能)」」としていたわけだけど、これは多分に「もう作っちまったから5月12日売り号は強行しちまえ」的な編集部の姿勢が明らかになった、と。

本日発売号が展開されるにつれ、どのような反応が各所から出てくるのかしらね。早売りなどの断片的情報ではなく、不特定多数が見聞きできるような状況では、反応はちょっと予想がつかない。

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このページは、不破雷蔵が2014年5月12日 06:48に書いた記事です。

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