【「カシミヤ100%」など虚偽 ネット販売18業者に指摘】
【ストールの組成に係る表示の適正化について(消費者庁、PDF)】
虚偽表示の一例
ざっと概要を説明すると、対象となる23製品でカシミヤ表示がされているのにも関わらず全く使われていなかったり、表示よりムッチャ少ない事例が確認された。でも仕入れ先の説明通りに消費者に説明しただけなので業者自身は悪くない(でも検査はしてなかったよ)、ごめんね、もう表示は直したよ(でもしこたま売り抜けたところもあるけどね)、んじゃ実名出しての罰則は無し......という次第。
リリースに挙げられている実例を見ると、カシミヤ100%とあるのに実際にはアクリル100%だのレーヨン100%だの、なにこれ酷い的な内容。当然これは家庭用品品質表示法や景品表示法に抵触する次第なんだけど。説明によれば販売業者は仕入れ先の販売業者による口頭での説明、仕入れ時にストールに縫い付けられていたラベルの表示内容通りに表示しただけなので、悪い事という結果になったけれども意図的ではないということで、小売販売業者には「組成繊維及び混用率について十分な確認を行った上で表示内容を決定することが望ましい」とした上で、今回は注意喚起に留めた次第。
ってこれ、法的な上での措置としては妥当なのかもしれないけど。その虚偽説明・表記を行った仕入先販売業者を公開しない限り販売側への注意喚起にはつながらないし、小売販売業者の具体的な名前が分からないと(今件では非公開)消費者としては今後の注意も出来なければ、結果として求めていたのと異なる組成の商品を買わされていたとしても判断が出来ない(少なくとも仕入れ業者からの仕入れ商品の内容チェックをしてなかった位のずさんさが露呈したわけなんだけど、その実態も判断できない)。
この辺の仕組みをどうにかしないと、結局消費者側がだまされ損になってしまう気がするんだけどな。仮に小売販売業者と仕入れ先販売業者が結託したら、ばれるまで売りまくってばれたら「書かれていた通りにしただけ」で売り逃げ出来るって切り口がまかり通ってしまうものなあ。
こういう話が繰り返されると業者全体の信頼が損なわれるだけなんだけどな。
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