【『誰でも分かる・建築業界様向け3Dプリントセミナー』 を開催】
↑ 3Dプリンタによる建築モデル作成例
リリースを見た時「なるほど、この発想は無かったわ」的な感銘を受けたのがこの切り口。住宅をはじめとする建造物をプランニングしクライアントに提示する時、「完成するとこんな感じになりますよ」的な解説をするため、小型の建築模型を作るってのは良く知られてる話。この模型を作る専門の技師(モデラー......とはちょっと違うかな)もいる。昨今では設計図面だけでなくCADデータも用いるようだけど、基本は図面からたたき起こして模型を一から作るということで、創作的な面が多い、ある意味憧れの分野。
で、CADデータなどを元に造形を創るってんなら、今流行の3Dプリンタで作れるじゃんというのが今件のリリースの切り口。もっとも現行技術による3Dプリンタでは創生物の重心や各パーツの厚みなどの考慮をはじめ、データから実物を創り上げる際のコツや秘訣が色々とあるとのこと。それらの「ワザ」を今セミナーでは紹介していく、との話。
3Dプリンタを使って鉄道模型やジオラマの建物を容易に量産するという発想は、当方も頭に思い浮かべていた。藤子先生の漫画にも、写真に撮るだけで瓜二つの無機質な造形モデルを創るカメラという作品はあったし、ね。しかしそれを建築のサンプル用として用いるってのは、発想が至らなかった。コツをつかんで品質の良い端末を使えば、工期の短縮やより多彩なバリエーションの提示が容易になるし、さらにそこからさまざまな派生サービスへの展開もできるような気がする。ぶっちゃけ、建築モデルの3Dプリンタ向けデータを一般販売して、ジオラマの模型用に使ってもらうってのもありだしねえ。プロモーションに役立つし。
3Dプリンタそのものが例えばスマホのように普及するか否かは分からないし、その必要性があるのか否かはまた別の話。趣味趣向レベルの普及、そうだな、例えばエアガンや鉄道模型レベルにまでは浸透するんじゃないかなとは思っている。その時、それ向けにデータを流用してビジネスとして昇華できる時代が、もう目の前に迫っているような気がする。アマゾンで「住宅2014-0528A、●×建設の最新型住宅モデルタイプAのデータ:50円」とかいうラインアップが展開され、そこから自分の端末に合うタイプのものを有料でダウンロードして、創生するとかね。今の電子書籍みたいな感じで、さ。
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