「過去の発言やネット上の別の記事でまとめちゃった」3人の談話記事を捏造、「Free & Easy」6月号で

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【雑誌で談話がねつ造 出版社が謝罪と回収】

ことし3月に亡くなったイラストレーターの安西水丸さんの思い出を語るとして、5人の談話を掲載しましたが、このうち作家の赤瀬川原平さん、角田光代さん、それにイラストレーターの南伸坊さんの3人の記事は、いずれも作家らに取材をせずに、ねつ造されたものだったことが出版社への取材で分かりました


当方ファッションには疎い方でましてやファッション雑誌など手にとるはずも無く、該当誌の存在も今件で初めて知るというありさま。【雑誌の公式サイトを確認したけれど】今件に関する言及はまったくなし。ただ、現在出ている最新号が7月号で、ねつ造談話の掲載が6月号だから、7月号には謝罪文が掲載されているんだろうな(「最新号に謝罪文を掲載するととも」とあるからね)。

それにしても、掲載談話の5人分のうち3人分が作家に取材をせずに談話を創り上げて掲載したり、その事情が「編集者が作家の過去の発言やネットに書かれていた別の記事を引用するなどして、記事を構成してしまった」という、色々な面でツッコミが入りまくりな実態。ツッコミの一例を挙げると「編プロやライターレベルでは無く雑誌社の編集部レベルの話かよ」「ネットの記事から引用とか、どこぞのまとめサイトかよ」的な。

一度このような話が発覚すると、もしかして以前にも似たようなことが......と疑わざるを得ない。当然、過去の記事についても、同一編集者によるものに関して、検証が行われる必要があるんだろうね。「今回だけだから」ということは考えにくい。

確かに直接取材をするよりは、あちこちの記事なり過去のデータを引っ張ってきてまとめた方が楽なんだけどさ。取材の場合は意図した話をしてくれないかもしれないし、スケジュールの調整がつかない場合もあるし(元記事にある通り、本人が入院していて取材できるはずがないって事例もあったし、ね)。でもそれをやったら、オシマイよ? その雑誌全体の信頼性が損なわれることになる。そのリスクを考慮した上でやったことなのかなあ。

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このページは、不破雷蔵が2014年6月 6日 07:12に書いた記事です。

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