↑ 墓地
先日【ライブドアブログで特定カテゴリの個別記事のみnoindex化する方法】でも触れた、特定記事のみをnoindex化する方法。その記事でも多少触れているけど、単に記事を書き連ねてサイトを運営していく上ではまったく必要のない施策で、ひとえに検索エンジンからの全体的な低評価(手動ペナルティに非ず)からの回復のための模索の一つに過ぎない。要はパンダ・ペンギンアップデートあたりから「サイトやブログ全体の中で、低品質と評価される記事が一定数あるいは一定比率で存在すると、残りの記事までまとめてサイト全体が低評価扱いされる」という状況から脱するためのもの。「一定数あるいは一定比率」と表現したのは、どちらが正しいのかすらはっきりしていないため。また、何をもってして低品質と成されるのかも正直良くわからない(ガイドラインは自動車教習所における筆記試験のようなもので、いかようにも解釈できるようなものばかりだし)。
で。低品質扱いされているっぽい記事の抽出方法などは、今対策が旨く行き、状況が改善したら改めてまとめてその手法を公開するとして。今回は「記事を消すこと」と「noindex化すること」の違いについて覚え書き。いやあ、「ざっくり記事消しちゃえばいいんじゃないすか?」的な話があったものだから。やっぱり普通はそう考えるよねえ。
で。シンプルに例えると。「記事を消す」は人における死亡、「noindex化」は戸籍の抹消に該当する。人は死んでしまうと物理的にその存在がこの世から消えるけど、しばらくは他人の記憶の中に残る。ネット上の記事も同様で、記事そのものが消されても、しばらくの間は検索エンジンからは「この記事はあるよ」と認識されて色々な判断が下されたり、他サイトからのリンクで「この記事は存在します」と思われてしまう。でも記事そのものは存在しないことに違いは無い。
一方「noindex化」の措置をすると(そのような判断がなされるまでに、やはり時間はかかるけど)、検索エンジンからはその記事が無いような判断を下される。戸籍が抹消されて、存在自身が認められない、無いものとして扱われる、そんな感じ。でも本人自身は実在しているので、生活はできるし、周囲の人とのやりとりも行える。記事の場合も存在そのものは継続しているので、ページにアクセスできれば閲覧できるし、他のページからのリンク経由でちゃんとたどり着ける。
今回の施策では「検索エンジンからの評価」が重要なので、少なくともその記事は無かったものとして扱ってほしい、でも他ページからのリンクによる便宜性を考えると、ページそのものは存在している方が望ましい、ということで、記事の削除では無くnoindex化という手法を取った次第。
ちなみに【ライブドアブログ提供「検索ボックス」はDBからチェックを入れている】でも解説の通り、ライブドアブログが提供している各ブログに対する検索ボックスをはじめ、大抵のブログサービスやブログアプリ内部の検索機能では、グーグルなどの検索におけるインデックス(収録)データではなく、ブログ内部のデータベースを使っているので、検索エンジンに収録されていようがいまいが、ちゃんと検索対象として扱ってくれる。つまりnoindex化した記事も、検索対象にしてくれるわけだ。ライブドアブログの仕組みを使った本家サイトで、検索ボックスに一つライブドアブログ提供のボックスを導入したのは、これが理由だったりする。記事執筆時に「関連記事」を探す際に、noindex化した記事も探す対象としたいからね。
とはいえ、個人的には「低品質の明確な指針も判別方法も提示せず、さらにその記事がサイト内に含まれていると全体の評価が下がる」という仕組みには首を傾げるばかり。自分のしたためた記事を、検索の上で抹消する、無かったことにするってのは、やっぱり断腸の思いがあるわけなんだな......。
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