猫が仲間の猫の餌を横取りする、あるいは猫以外のペットの餌を盗み取るという話は結構見聞きするけど、今件は似て非なる状況の映像。左側の猫が、右側で餌を食べている猫の容器に手をかけ、少しずつ、また少しずつ自分の手元に引っ張り込もうとしている。何度か繰り返して自分の手元に持ってくると、さていただきます......ではなくて、それで十分満足したのか、そこで動きを止めてしまう。一方で、餌をなかば取られた形になった右側の猫も、結局われ関せずとばかりにその場を離れてしまう。
引き寄せる側の猫が何度となくカメラに視線を向けていること、餌を引き寄せた後自分で食べずにその場を離れてしまうことなどを合わせて考えると、どうも餌が欲しいからではなく、右側の猫、あるいは飼い主の注意を引きたいがための行動だったようだ。
それにしても少しずつ、また少しずつ自分の手元に引き寄せる辺りは、まるで「だるまさんがころんだ」を見ているようで、なかなかに興味深い。特に腕の伸ばし方とか、ね。毎回こんなことを繰り返していたり、餌の容器以外でも同じアクションをしているのなら、少々問題がおきてくるんだろうけど。
やっぱり猫も受け狙いを考えた上で行動することがあるんだろうか。そして意に介さずに餌を食べ続け、反撃もせずに静かに立ち去る右側の猫の器量の良さにはちょいと感心だな。
コメントする