↑ 食材ピクト
誰もが一目で分かるデザインの絵文字で使用食材を象徴する食材ピクトグラムが、訪日観光客の心強いガイドとなっている。現在、アレルギー7品目と宗教戒律7品目が、全国のホテルや空港施設、外食店のメニューに使われている。ライセンスを運営するのはNPO法人インターナショクナル。
— 日本食糧新聞 (@foodjournal2) 2014, 6月 6
ツイートの元記事となる日本食料新聞の該当記事を探したのだけど見つからないので、とりあえずツイートそのものを添付。絵文字でアピールする方法「ピクトグラム」については、当方も【「余震」は「あとから来る地震」...分かりやすい日本語で外国の人にも意思疎通・「やさしい日本語」集】や【薬の用法を分かりやすくする絵文字「ピクトグラム」、ほぼ倍増の51個へ】などで紹介したように、実は結構興味を持っていたりする。ゲームデザインや携帯電話などのインターフェイスにも通じるところがあるし、いわゆる「キネティックタイポグラフィ」との兼ね合わせも考えると、非常に興味深いものとなりそうな気がするからね。
で、今件はそのピクトグラムの食材版を開発し、ホテルや空港施設、外食店のメニューに外人さん向けに使われているとのこと。日本語が読めなくても食材のチェックができるので、アレルギー周りはもちろん、宗教上の戒律で口に含んではいけないものを避けることができるので、とても有益な切り口。指摘されて、「ああ、確かにこれはピクトグラムの利点を上手くとらえて使った方法だな」と感心する次第。まさにコロンブスの卵的発想。昨今の「おもてなし」云々は別にしても、これは良い。実に良い。
今件では海外の人に向けた便宜性を強調しているけど、個人的にはこれを業界共通のマークとして設定し、各商品のラベリングに用いるべきじゃないかなとすら思っている。商品裏の成分一覧には、アレルギー関連の解説がなされているけど、小さくて読みにくいのは否めないからね。これなら一目で分かる。さらに個人的発想として、玩具化して教材のように取り扱い、周知度を高めたり、点字を併記したバージョンもありかなあ、と思ったりする。なんにせよ、こういう類の「気づき」に触れた時ほど、嬉しいことは無いやね。
この「食材ピクト」というか「ピクトグラム」の考え方って、他にも色々な場所で応用できそうだよなあ。覚えておくと、何か使えそうな場面で発想のスイッチを入れることができるかもしれない。
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