現時点で厚生労働省の正式プレスリリースは無し。でも結構詳細に解説が成されているのでどうしたもんかと調べてみたら、【審議会・研究会等開催予定】の中にある「薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品部会食肉等の生食に関する調査会」というのが、引用元の「厚労省調査会」に該当するようだ。で、その調査会の詳細を調べてみたら、がっつりと【食品衛生分科会乳肉水産食品部会食肉等の生食に関する調査会】という項目が用意されており資料も展開済み。さすがに6月20日の分はまだ案内資料のみだけど、20日のも合わせて都合4回開催されていた。
で、その調査会の前回、4月17日分の資料から「食肉ごとの対応方針」ってのを見ると、今回報道された内容がほぼこの時点で決まっていたことが分かる。もちろん各種状況の積み重ねや検証、衛生学的な裏付けも含めて、ね。「豚の食肉・内臓」は「中心部加熱が必要である旨の規格基準を設定」、「牛の内臓(肝臓を除く)」は「研究の上、リスクに応じた衛生管理方法を策定」、「羊・山羊の食肉・内臓、野生鳥獣(猪、鹿、他の鳥獣)の食肉・内臓」は「食品事業者等に対して監視指導するともに、生食するべきではない旨を改めて周知徹底すべき」との話。単にそれっぽいから云々ではなく、しっかりとしたリスク要因の提示もなされている。
先の牛レバ刺し同様、最終的には加熱基準を確定した上で、プレスリリースの形で公知が成されることになる。前々から牛レバ刺し周りで提供禁止が発令されてから、代替案として豚肉が用いられる事例が増え、色々と問題視されていたのがあるからねえ。
「本人がリスクを背負うと自認してるから別に食べてもいいのではないか」という反論もちらほら(多分に「規制そのものがイヤ」という雰囲気)見受けられるけど、安全を確保するため決まりを制定するのがお役所の仕事の一つなわけだしねえ。第一これは営業許可を受けた店舗での提供をしてもよい・してはダメという話だから。
関連業界は4月17日の調査会資料が公開された時点で、ある程度認知されていたはずなので、対応も進んでいるとは思うのだけど......元々牛レバ刺し停止の時点で、それ系を店舗で食べるのを止めた人も多いだろうから、大勢に影響はないとは思うけどね。
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