【「艦これコミック大賞」休止のお知らせ】
【『艦これ』コミック大賞】
↑ 『艦これ』コミック大賞
数百万人(という表現を使っても大丈夫な規模だよな)に達する利用者をかかえ、恐らく日本のブラウザゲーム史上に名を残すであろうと共に、ミリタリ系界隈に大きな衝撃と機会を与えてくれた「艦これ」。その「艦これ」と無料漫画閲覧サイト「ComicWalker」との共同企画として展開された「艦これコミック大賞」。応募がツイッターのツイートで出来ることや、年4回の季節賞実施の上、年間グランプリも展開されるなど、中長規模な展開を想定していたようだけど......3月22日に応募が始まり、先日6月20日の締め切りまでに投稿されたのは全部で12作品。全作品が無料で特別なブラウザも使わずに閲覧できるんで、何か問題があるわけでもないように見えるんだが、結局閑古鳥状態。そして伝説へ。違う......いやでもあながち間違ってないか。
営利目的で展開されたものでなければ、ウェブサイトや同人誌で展開していた作品の投稿もOKという好条件だったんだけどねえ。ツイッターやpixivにはそれこそ山のように「艦これ」漫画が掲載されているのだけど。応募要項の「受賞作品の著作権(著作権法第27条及び第28条に規定する権利を含み、出版化・ゲーム化・映像化・その他副次的に商品化する権利等も含みます)は、すべて当社が譲り受けるものとし、受賞者は受賞作品に関する著作者人格権を行使しない旨お約束いただきます」という部分がネックだったのかな、やっぱり。
人気があることと、権利問題云々ってのはまた別の話。描き手もちゃんと考えることは考えているということなのかな。
説明によれば今後の展開は現時点で未定で、決まり次第改めてお伝えするとのこと。著作権周りについて、創り手側に十分配慮をした上で......というか、従来の他の投稿系キャンペーン同様の取り決めをした上で、再展開がなされることを願いたい。
しかし何だな。(当方の推測だけど)「あわよくばガッツリと」という話、誰が盛り込むんだろうな。気が付かれたらどのような事態が生じるか、容易に想像はできるはずなのに。先日の某地方公共団体でのイラストレーター技術者を月収11万円で募集したのと似たような香りがする。今件は「艦これ」というベースが元々KADOKAWAの手の内のものだけど、だからと言って、ねぇという気がするんだけどな。投稿ハードルを下げたり無料で閲覧できる場所での企画という主旨と逆行している気もする。
追記:
コンテスト開催時のキャッシュが残っておらず現時点の作品ページからたどれる【投稿規約】によれば「本サービスに送信した一切のコンテンツ及び情報(以下「コンテンツ等」といいます。)の著作権その他一切の知的財産権は、メンバーに帰属するものとします」としつつ、「当社に対して、コンテンツ等を日本の国内外において無償で非独占的に利用する権利(複製権、上演権・演奏権、上映権、公衆送信権(放送権・有線放送権・自動公衆送信権、送信可能化権、公の伝達権を含む。)、口述権、展示権、頒布権、譲渡権、貸与権、翻訳権、翻案権、二次的著作物の利用に関する原著作権者の権利を含みますが、これらに限られません。また、当社が第三者に対してする再許諾を含みます。)を許諾したものとします。」とあるね。ただし「メンバーは当社及び当社が指定する第三者に対して著作者人格権を一切行使しないものとします。」ともある。
当方は今コンテストの開催の状況を何度かタイムラインで見たんだけど「初めて知った」という人も多い。権利云々よりも告知不足なのかなあ。コンテスト開催は3月22日で、これはComicWalkerのオープンとほぼ同日。で、お知らせページで告知がされたのは4月25日という記録が残ってる。募集中とのプレスリリースがリリースポータルサイトに流れたのは【『艦これ』ComicWalker鎮守府 『艦これ』コミック大賞 応募作品募集中!】によると5月27日。多分に周知不足なのかなあ......。
※追記2:本文中の著作権周りの要項記述を確認。投稿時に出てくる注意事項一覧にズバリあった。
キャッシュから取り込んだ、投稿時に表示される注意事項
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