【「全国酒販協同組合連合会発行のビール共通券」の偽造券発覚について】
↑ 偽造ビール券の特徴(一部)
紙幣と比べて商品券は偽造防止対策の点でガードがゆるく、監視体制も行き届いていない一方、兌換性としては現金に近いものを有していることから、偽造の対象となりやすい。コンビニやスーパーでもレジ内部に偽造券に関する警告文がスタッフ向けとして貼られているし、大量に商品券が使われる場合が多いディスカウントストアではお客向けの場所(商品を袋詰めするところとかね)にも偽造券に注意の警告文が貼られていたりする。
今件捕まったのは、中国から偽造ビール券を輸入したことによる、偽造有価証券輸入・関税法違反容疑。本人は「知らなかった」と容疑を否定しているけど、突然こんな物が送られてくるのもおかしな話なので、繰り返し輸入していた可能性もあるわな......。
で、これに限らず、全国酒販協同組合連合会では偽造のビール券が出回っているとして警告文を先日発表した。海外で作られた日本商品のまがい物的な、微妙な日本語のミスが特徴だけど(コピーのフィギュアなどによくある話だね)、ぱっと見の印象では気が付かないかもしれない。「ン」と「ソ」なんて、ずらりと細かい文字が並んでいる中に配されても、普通はそこまで気が回らないもんなあ。無意識のうちに間違ってやったのか、あるいは万が一捕まっても「この部分が違うので模造では無い。本物と別なニセモノとして、誰でもすぐに分かる」という反論のための証拠作りなのか、そこまでは判断しかねるけど。
流通している有価証券の偽装は、それを成した人に不当な利益がもたらされるだけでなく、その有価証券そのものの信頼性が大きく損なわれてしまう。だからこそ紙幣や補助貨幣の偽造はどの国でも重罪。今件も日本国内での偽造ではなく、海外から輸入することで足がつかないようにする、ペナルティの回避を模索した雰囲気も見受けられるけど、しかるべき手は打ってほしいものだな。
(ソース:【ツイッター】)
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