国民生活白書ってもう終わってたんだ......

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【国民生活白書(内閣府)】
【国民生活白書とは】

↑ 国民生活白書最終版
↑ 国民生活白書最終版


平成21年(2009)の消費者庁発足に伴い、同白書を作成した内閣府国民生活局が廃止され、以降発行されていない。

今日本家サイトで掲載予定の記事の中で「国民生活白書」を引用した部分があって、「どうせなら新しいデータを反映させたいな......最新の白書はどこだろう」と思い探していたところ、一覧ページの最新データが平成20年版。ありゃ、それ以降は掲載場所が変わったのかな? と思い探してみたが見つからない。で、色々と確認したところこんな話が。要は統括事業を執り行う部署の移行に伴い、事業の引継ぎが行われず終わってしまったという次第。

今白書は1956年度にスタートし(公開は昭和38年度分から)、消費者行動だけでなく生活の満足度、地域交流、さらには出生率と子育て、高齢者の生活など、国民の生活を多種多様な方面からチェックできる白書だった。特に出生率と子育て周りでは、他の白書には無い切り口からの検証・分析があり、読むに値する内容だっただけに、かなり残念。

似たような白書、というか調査については他にも、例えば厚生労働省の国民生活基礎調査があるんだけど、これとて「国民生活白書」の内容全てを網羅しているわけじゃないからねえ。

白書周りでは良く「類似した内容だから」「重複した部分があるから」という大義名分のもとに、次から次へとばっさりと無駄の烙印を押されて調査が止められる動きがある(特に2009年以降の政権交代時にはその傾向が顕著だった)。時代の風潮が変わり、その調査がまったく必要のないものとなったのならともかく、いくつかの面で重複していたとしても、それぞれの調査にはそれぞれの意味があるのだから、継続すべきなんだよね。百歩譲って休止とするにしても、それまでの調査内容は全部まとめて公開情報として開示するのはもちろんなんだけど。

蓄積性とか継続性とか積み重ねとか。そういう、地道な努力が軽視されたり無駄扱いされるって雰囲気は、何だかちょっとイヤ。その時その時、瞬間のタイミングでの効率性はともかく、後で取り返しのつかないことになるんじゃないかな、そういう風潮が蔓延すると。

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このページは、不破雷蔵が2014年6月29日 06:07に書いた記事です。

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