【節電うたい高額シール購入勧誘 国民生活センターに相談相次ぐ】
↑ ネットワーク概念図
現時点で国民生活センターからの公知文は発表されていないけど、夏までには出て来るんじゃないかなあ、ということで、覚え書きも兼ねて。要はねずみ講、マルチ商法、ネットワークビジネスの商材として「マイナスイオン」と「節電」をあわせた謎のシールを用いたという話。
引用記事では「シールは縦約2センチ、横約5センチで販売価格は3万~5万円」とあるけど、これはあくまでも一例。単なるシールからプレートみたいなものまで合わせ、多種多様な「商材」がツールとして使われている。具体的なキーワードを挙げると色々と問題が発生しうるので現時点では控えるけど、すでに情報商材の勧誘販売用のマルチ的サイトが山ほど確認できる。さらにタチが悪い事に、「一部報道で伝えられたマイナスイオンによる節電シールの話は当方とは関係ありません。ご安心ください」云々との注意書きがなされているところもあったりする。
マイナスイオンそのものの効果を全部否定するわけじゃないけれど、こういう類の検証も裏付けも無いネタに使われると、ますます怪しさがかさ上げされちゃうのよね。ファジーとかピラミッドパワーとか、似たような話だと先日問題視された銀イオンみたいな、そんな感じ? (あるいは放射性物質を食べるうんぬんとかね) 第一そんな高値の必要などないし、本当に節電効果があるのなら、震災後の電力需給ひっ迫への対処策として使えるので、すでに関連機関が調査して検証してるでしょう。
それに、だ。「屋内のブレーカーなどに貼るとマイナスイオンが発生、静電気を緩和することで電気の流れが良くなり」という仕組みが確かなものならば、逆にプラスイオンを発生させるシールを創って、電力浪費をさせちゃうってこともできちゃうよね~。
まぁ、「節電」という世の中の需要と、何だかプラスの効果がありそうな「マイナスイオン」を組み合わせれば、多くの人の目をあざむけると思ったんだろうな。こういう臨機応変さは別のところで、人に役立つ方面で使ってほしいよね。
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