大手メディアも記事を無人化させる時代・AP通信が導入

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【米メディア 記事もコンピューターが作成】

↑ プログラムで記事執筆。イメージとしてはこんな感じ
↑ プログラムで記事執筆。イメージとしてはこんな感じ


アメリカの大手通信社、AP通信は、今月から企業の決算発表の記事を記者に代わってコンピュータープログラムが自動で作成する試みを始め、自動化の流れがメディアにも及んでいるとして話題になっています。世界のテレビ局や新聞社に記事を配信しているアメリカのAP通信は今月、企業が発表する決算を記者の代わりにコンピュータープログラムが分析して自動で記事にする試みを始めました。

定期的に配信される情報や内容がフォーマットによってある程度固定化されるニュースリリースを基にした記事では、パターンがほぼ一定のものとなる。ならば抽出するデータをうまく選り分けて分析し、結果として吐き出される記事も自動化してしまおうというのは、誰もが考えている話。

実はこれ、すでに数年前から証券系の報道では一部で導入されているお話。当初は判定プログラムが結構ザルで、「そのデータからそんなコメントが出てくるはずはないだろ」的なツッコミもかなりあった。今はそれなりに賢くなっているようだけど、イレギュラーな動きがあると、やはり頭を抱えるような記事になることもあるらしい(最近ではそれ系の記事そのものをあまり見ていない)。また、いわゆる「まとめ」系サイトの中にもこの類のプログラムによる自動生成のものがあるという話だし、リンク構築系サイトはまさに自動化されたもの。

AP側の説明によると「自動化によって単純な記事の作成から解放され、より重要な記事に集中できるようになるので記者にとってもメリットが大きい」とある。これ、確かに個人ベースや小規模単位でニュースを配信するのなら頷けるのだけど、APレベルのような大規模なところだと、やはり人員削減の代替案として使われてしまいそうな気がする。

それに加えて。自動作成によって作られた記事って、検索エンジンは悪評価をするはずなんだけど......そのあたりはどう考えているのかな。「そこまで分かるはずは無いね」とたかをくくっているのかも。

それとは別に。将来的にはプロスポーツ系もほとんどはこのシステムで対応できそうな気がするな。さらに特定のフォーマット(XML方式みたいに)を創り上げて仕様を公開すれば、芸能系の記者会見・発表会の記事も自動化できそうな気がする。最近の芸能系の記事って、いかにもそれっぽいのが多いからね。

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このページは、不破雷蔵が2014年7月21日 07:08に書いた記事です。

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