【Jコミから絶版マンガ図書館へ、セリフ検索導入】
【「絶版マンガ図書館(旧Jコミ)」の発表記者会見と、「漫画家4名による電子書籍シンポジウム」同時開催のお知らせ】
↑ 絶版マンガ図書館のロゴ
リリースは数日前に展開されていたようだけど、当方が今件を知ったのは昨日の話で、結構驚かされたのがこの「絶版マンガ図書館」。そのタイトル名からも分かる通り、「古今東西の全てのマンガを収集し、「日本のマンガ文化の100%保存」の一翼を担う」「絶版マンガの海賊版を、完全に撃滅する」というコンセプトのもとに色々Jコミをグレードアップさせるんだそうな。アカシック・レコードというと言い過ぎだけど、例のインターネットアーカイブとかスミソニアン博物館の漫画版みたいなイメージが頭に思い浮かんだのは当方だけかな。
はじめからアマゾンとの共存的な立ち位置を模索してるとか、検索を重視してるとか、YouTubeなどのような仕組みを色々と考えているとか、面白い発想を体現化している・しようとしている試みは面白い。なお現在のJコミのドメインへアクセスすると自動転送されるので、ご安心をとのこと(......とはあるけど、作品レベルのURLまでちゃんと対応してるんだろうか。同一法則でないと直接リンクは物理的に難しいだろうな)。
キーワードとして挙げられているのは
・絶版判定アルゴリズム
・全巻無料閲覧&広告収益100%還元(Jコミと同じ)
・海賊版にダメージを与えるDMCA申請代行
・キンドル(KDP)に同時登録可能
・無検閲のスマートフォン用アプリ(Jコミと同じ)
・高精細オンデマンド印刷
・電子透かし入りPDFストアを出店可能
・マンガ専門Wikiとデータベースを構築
とのこと。
色々と夢が広がりんぐーという感は強いし、このシステムが構築してうまく運用されれば漫画だけではなくてその他のメディア(どのみちデータによるコンテンツという観点では同じだからね)にも応用は効きそうなんで期待はしているんだけど、これ、思いっきりリソースが必要な気がする。それこそ国家事業的なレベルでやらないと、「仕組みは創ったけど対応しきれない」的な状況にならないかなあ。そのあたりが不安。
ぶっちゃけコンテンツ省なり庁なりを創って専用の公的機関化してしまった方が早い気はするんだけどな。色々問題があるんなら公益法人化とかね。やろうとしていることは非常に面白そうだし、自分でも何かできないかな、とは思うのだけど......漫画とテキスト書きとは領域が異なるのでアレだけどね。
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