【強い、強いぞタブレット...電子書籍購入者状況をグラフ化してみる(2014年)(最新)】
「どれかにデバイスが集約する」という見方が間違いであり、「人はマルチデバイスな存在を好む」と考えるのが自然な流れ。ただし「どれとどれを選ぶか」は人によって異なる。いわゆるPCもそこに含まれる。「買う」「読む」行動にデバイスの敷居はあってはいけない、のが理想。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2014, 7月 15
特にPCの場合、やはり一つの解はブラウザビュワーの導入。ブラウザを軸にした利用時間が他のスマートデバイスより長いので、PCではより、利便性やら開発効率やら「コンテンツの見つけやすさ」やらに直結するのではないか、と、最近は考えている。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2014, 7月 15
先日掲載した通信利用動向調査に関する新規記事、電子書籍を「購入」した人の利用端末性向について、こんな指摘が。思わずなるほど感を得ることが出来たので、覚え書き。
各機種毎の利用者に対する電子書籍の購入比率はタブレット型端末が一番だけど、購入者数でみるとパソコンが一番、そしてスマートフォン、タブレット型端末が続く。ただこれって全部合わせると購入者全体を超しちゃうんで、多分にダブっている。記事では単に複数媒体で購入としか表現しなかったけど、指摘の通り「パソコンで購入してタブレットなどで読む機会が多く設けられる」って事例、結構あるんじゃないかな。購入管理はパソコンの方が便利で、整った状態ならばパソコンで見るのが一番便利。他のウィンドウと併用できるからね。ただ、機動力の上ではタブレット型端末やスマートフォンの方が上となる。電子書籍を読む場面はケースバイケースなので、それに合わせて環境を変えるのが一番合理的。
書籍の場合は椅子に座って読む場合、ベッドの上で寝転がって読む場合、電車で通学の際に読む場合、いずれも書籍そのものを利用するけど、電子書籍の場合はそれぞれ例えばパソコン、タブレット型端末、スマートフォンの方が都合は良い。その意味でのマルチデバイスであり、ある意味「めんどい」という観点では電子書籍の弱点ともいえる。
この辺の「電子書籍とデバイスの問題」を発想レベルで改善できるアイディアがあれば、電子書籍は飛躍的にその市場を広げられるんだろうけど、まだその「コロンブスの卵」的なものとなるものは見つからない。今後も今まで同様、パソコン、スマホ、タブレット型端末の利用が少しずつ伸びていくことになるんだろうけど、どの端末同士の組合せが増えて来るのかは、ちょいと予想がつきにくい。例えば漫画の場合、スマホ向けに整形されたものでないと、ちょっと読みにくいものね、正直(実はこの辺の話は、従来型携帯電話の時代から問題提起されていたりするんだな)。
今回の電子書籍購入周りの精査は、今年初めて行ったもの。来年も同じようなデータが提供されれば、経年変化も確認していくことにしたいね。
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