【原子力論考(118)「厚顔無恥」という言葉を使ったジャーナリストについて】
タイトルは機動戦士ガンダム(初代)の「光る宇宙」の名セリフ「人は変わっていくのね...私たちと同じように」「そうだよ。ララァの言うとおりだ」から。電力周りの誤解や意図的な誤認式、さらには詭弁的発想からインフラ系、特に電力会社をバッシングして自分の立ち位置を底上げし知名度を上げるという手法が震災以降のトレンドのようだけど、論理的・数理的に飛躍しすぎ、無茶な数字・数式を盛り込んでいるのと、繰り返し「狼が来たぞ」どころか「宇宙人が来襲したぞ」的な話が繰り返されたからか、段々下火になってきた...
......と思っていた矢先の話。先日某個人ニュースで、タイトルから「これ、去年か一昨年の記事じゃないの??」的なものが、「ジャーナリスト」を名乗る方から。がそれで、読んだ後思わず発したのが、今記事のタイトル。ララァは「人は変わっていくもの」と説いたけど、全然変わらない人達もいるのよ......。
内容そのものは論理的に破たんしているし、計算の上でも間違いが多い。事情も含め、ちょいと調べれば間違いであることはすぐに分かる、なによりこの類のミスはこの3年間繰り返し多数の人たちによって成され、指摘されている。にも関わらず、年単位での前に「やらかされた」類の話が直近の日付で、ドヤ顔的になされていたのだから、唖然とするのも当然。
ツッコミしたいけど電力周りでは正論説いたら、新興宗教的な人たちから総攻撃受けてソーシャルブックマークサービスを追い出されたトラウマもあるし、リソースも足りないし、何より同じ「場」での直接的な反論は問題があるかもなあ、と思っていたら、しっかり&ガッツリと論理的にその問題点を指摘された方が、記事やツイッターで沢山いたようで。
ところが記事に関してはだんまりを決め込み、ツイッターでの指摘に対しては自論に反する意見をひとくくりで「ネトウヨ」とレッテル貼りをして強行突破をするどころか、ますますドヤ顔モード。ツイッターアカウントをたどり、プロフィールや過去の発言を確認してある程度納得。なるほど、この方は電力会社叩きなどでジャーナリストとして名を挙げて飯を食ってる人なんだ、だから反論は「御飯食い上げになるだろゴルァ」的な反発をせざるを得ないんだな。
とはいえ、自前のブログや著書での展開ならともかく、権威のある某個人ニュースに掲載されることで、その権威を悪用され(「内容的には矛盾を多分に含んだ、論理的に破たんしている内容の記事」でも、権威づけられてあちこちに引用され、事実と同じように語られてしまう)、一方で某個人ニュース全体の権威は失墜してしまう。これはたまったものではない。当ジャーナリスト自身はこれに味を占めたのか、続いて「東電廣瀬社長に代わって燃料費増加の原因を探る」などと、これもまた昨年あたりに色々と議論を呼んだ話を盛りかえしているし、えーと、どこの世界線からやってきたのですか? 的な、あるいは「悪質なネタのリサイクル、良くない」的な。
自分の意に合わないからといって、1+1を3と叫び、「それは2」だと訂正を求める人に「お前は悪魔だ」と罵倒するようでは、人間としてオシマイなのよね。
この「権威の悪用」や「電力の受給問題とバッシング」については、また別の問題をはらんでいたりする。これについては機会を改めて。
なお、かのジャーナリスト氏はこんなことも語っている。
やっぱりネトウヨさんだったようだ。いるんですねぇ。しみじみ。付け狙われた知人が、やはりネガティブキャンペーンを張られて、「彼らの懸命な努力でグーグル検索で上位にあるから、嫌になっちゃいますよ。あれって、「なんだろ」と一目のぞく人がいるだけで、アクセス数が上る」と嘆いていた。
— まさのあつこ (@masanoatsuko) 2014, 7月 15
......スゴイな。その手法だけで飯食えるよ、SEOの達人として。
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