ミツバチの死の謎が解けるかも? 農研機構「カメムシ防除の殺虫剤のせいかも」

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↑ 農研機構の発表資料より。ミツバチのへい死現象
↑ 農研機構の発表資料より。ミツバチのへい死現象


死んだミツバチやミツバチが集めた稲の花粉の塊からは、5種類の殺虫剤成分が検出された一方、病気やスズメバチに襲われた形跡はなかった。木村主任研究員は「ミツバチが殺虫剤にさらされる仕組みの解明や、稲よりも魅力的な花粉を与えてミツバチが水田に行かないようにする工夫などが大切だ」と話している。


ミツバチの大量死により花粉の受粉機会が減り、農作物の収穫が減退していくという現象は、結構大きな問題だったりする。一方でその原因が特定できず、地軸の影響やら携帯電話などの電磁波が関与しているのだとか、農薬の問題が大きなファクターじゃないかとか色々と説は上がっていた。当方の実家でもミツバチを飼ってハチミツを収穫しているんだけど、ここ数年はミツバチがバタバタと死んでしまい、農薬のせいじゃないかとか唸っていたのを記憶している。

今件発表された事象は、あくまでも「北海道と北東北3県で、水田地域に置かれた巣箱周辺で相次いでいるミツバチの大量死」という限定された環境下によるものだけど、しっかりとした数量による検証の上での結果......まぁまだ「殺虫剤に曝露されたことが原因である可能性が高い」レベルではあるけど......である点がポイント。原因が特定できれば、対応はできる。

農研機構のレポートでは「殺虫剤への曝露による影響を緩和するため、曝露経路の特定やミツバチ群を水田に訪れさせないための技術開発を行います」とあるけど、「カメムシ防除に用いられた複数の殺虫剤」(の成分)をどうにかする...というのは難しいのかな。カメムシを防除するなとはいえないので、別の手口を見つけるとか。

あとはあれだね。他の状況下で発生しているミツバチの死についても同じような検証......カメムシ関連の殺虫剤に限らず、殺虫剤全般で......が求められるところだろうね。

※追記:

平成21年春以来特に問題視されているということもあるけれど、


という話もあり、これも大きな本格的研究のきっかけとなったっぽいですな。

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このページは、不破雷蔵が2014年7月29日 06:26に書いた記事です。

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