インターネットはオープンの世界であって、自分の周りだけのクローズな領域では無い

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この類の話は前々からあったけど、最近は特にLINEが急速に普及し、そのLINEがクローズドなチャットシステム的なところがあるので、それと錯覚してツイッターやFacebookなどでもやらかしてしまうという事例が増えている。【煽動と炎上と集客と...撮影者以外による拡散と炎上騒ぎ、その理由】などでも一部解説したかな。

で、指摘の通り、社会的規範や対人接触、情報取得などに関する概念が確立する以前に、オープンとクローズドの判断が大人でも難しいネットにバリバリさわらせて、しかもその領域について明確な指導がなされないのは、リスキーに他ならないような気がする。子供におもちゃの車だけど実際に乗り回せて、しかも時速50キロまで出せる車とか、銀玉鉄砲だけど有効射程距離が100メートルもするようなものを持たせたらどうだろう、という話。子供にしてみたら、事前知識がないものだから、当然自分の知っている、見ている範囲内でしか考えられないし、その先のあるなしを想像する力はまだ備わっていない、訓練されていないのだから、錯覚をしてしまうのは仕方がない。

「あなたには言ってないんで」は彼ら・彼女らにしてみたら当然のことになるのも仕方がないけど、同時にそれは第三者には通用しない。そうだな、運転免許が要らない国で自動車を乗り回していた人が日本に移住して、やはり免許を持たずに運転して警察に捕まって、「免許持たないといけないなんて知らなかった」と反論するのと同じかな。その人にとっては「免許を持たなくても自動車は運転できる」というのが常識なのだから。

で、さらに指摘されているけど、第二次性徴云々の話は別にしても、この類、つまりネット上での暗黙の了解というか不文律的なこと、実状を知らずに痛い目にあう、やらかしてしまうってのは、以前【「自分が知ってるそのことを 相手が知っているとは限らない」...ネット上の「暗黙の了解」の明文化】で指摘した通り、絶対的年齢では無く、インターネットという新たな世界に触れている時間によるものだということなんだよね。どれほど歳をとっていても、ネットにほとんど触れていなければ、実質的には子供と同じ。ただ、第二次性徴はとうの昔に済んでいるので、実社会における「自分の見えない世界の広さ」は知っているはず......

↑ 該当ジャンルの元々の情報・ルールの蓄積が少ないと、新しいモノの利用を要求されても難儀してしまう
↑ 該当ジャンルの元々の情報・ルールの蓄積が少ないと、新しいモノの利用を要求されても難儀してしまう


......だと思ったのだけど。よく考えてみると、歳を取ると考えが硬直化するのに加え、デジタル系の技術や設定は「ちゃらいもの」「軽視すべきもの」という認識を持たれることも多いので、ネット上に広がる世界が非常に広大だという認識は、その偏見によってさえぎられてしまうのかもしれない。その点では、第二次性徴を経ていない子供と同じなのかもしれないね。

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このページは、不破雷蔵が2014年7月31日 07:18に書いた記事です。

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