集団的自衛権は84%「説明不足」 共同通信世論調査 #西日本新聞 http://t.co/X02C2lXJLU
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 5
話のネタとしては最適で、そのネタの賞味期限が切れたこともあり、最近ではあまり話題に登らなくなってきた「集団的自衛権」。これに関する世論調査の結果が先日発表され、ちょいと首を傾げる論調があったので、覚え書き。アンケートの結果では84.1%が説明不足と回答したということだけど。
【分かりやすく目立つ言葉で釣る、煽動とセンセーショナリズムの手法】や【「経済徴兵制」なる詭弁な言葉、その主張の行きつく先は、彼らが目指すものとは正反対の世界】などでも触れている通り、公的な広報レベルでは十分な情報開示と説明はなされている。そして情報展開のルートとしては、「政府・公的機関」→「一般庶民」以外に(「政府・公的機関」→)「報道」→「一般庶民」のルートもあることを忘れちゃならない。
むしろ「報道」の役割ってのは、政府機関も含めた多種多様な方面からの情報を分かりやすく、正しくまとめて、咀嚼しやすい形で不特定多数に公知するところにあるはず。いわば翻訳者的な立場なわけだ。今件では「政府・公的機関」サイドからの情報が過不足なく出ていることを考えれば、「説明不足が84.1%」というのは、むしろ今件アンケート調査の結果を伝えた、報道側の仕事が十分で無い、能力不足を示す結果だったのではないかな。
翻訳者云々の例えなら、原作の映画が素晴らしい出来だったのに、翻訳者がまともな仕事をしなかったので、日本語版の映画が駄作になってしまった、そんな感じ。
そのような結果と読み取れる内容を堂々と掲げて、それでもなお今件について批評を繰り返すのは、報道機関としての能力をさらに問われる事態になると思うのだけどな。そしてあまりにも能力が酷過ぎると、別のルートが作られる、かもよ?
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