【速報】2014年4-6月期の実質GDPの成長率はマイナス1.7%(年率マイナス6.8%)。名目GDP成長率はマイナス0.1%(年率マイナス0.4%) http://t.co/hMElNnnSVd
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 12
当方はGDP速報周りはあまりチェックしていないんだけど、今件は消費税率改定直後の動向ってこともあり、コンビニやら景気ウォッチャー調査やらで似たような動きを追いかけていたので、ちょっと興味を持ってざっとではあるが見てみた次第。あくまでも数字の上での追跡レベルなんで、本職の分析の方と比べるとアレがナニだけど、まぁ、余興的なものということで。
(実質GDPの四半期単位での概算をすると、駆け込み需要があったQ1分とその反動のQ2分でほぼ相殺だな......冷夏予想によるものものあるんだろうけど、予想そこそこ)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 12
ちなみに「年率マイナス6.8%」ってのは単純に4倍しただけね。マイナス1.7%ってのが四半期分だから。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 12
つまり考え方としては、これから四半期ごとに消費税率引き上げが行われるような機運が続けば、年率でGDPはマイナス6.8%になるだろうってことw
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
@Fuwarin (・w・) 意外に外需寄与度+1.1%があったため、内需寄与度ー2.8%のダメージを抑制できたって部分はありますね。
(=w=;) これまで外需寄与度はだいたいマイナス圏推移でしたのに
— moltoke◆Rumia1p (@moltoke_Rumia1p) 2014, 8月 13
(このGDP速報値を基にさまざまな方々が言及されるでしょうけど、先の基本的部分をよく認識したうえで見聞きすることをお勧めしますヨ。多分に煽りの主張が出て来るでしょうから)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
で、ここまでが即興的な話。お昼にちょいとばかり時間が出来たので、グラフをざっくりと作って細かい部分までもうちょっと潜ってみた結果が次の話。
①今朝のGDP速報値の補足。全体としては消費税率改定前後のドタバタで大きく上げてその後下げてって感じで、前四半期のQ1(第1四半期)が上げ、直近のQ2が下げって感じ。在庫品周りは逆ね。駆け込み需要で減って、その後増えてる。 http://t.co/N2EtGZ7PpE
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
②で今回のQ2が案外下がってないって話は指摘にある通り外需が結構頑張ってた。「財貨・サービス輸出」のあたりかな。逆に「民間住宅」が思いっきり下がってるけど、これは直前まで連続的に上がってた事の反動も大きい。1案件の価格がでかいから駆け込み度合いも期間は長く、そして大きい。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
③で、その「民間住宅」はやや例外になるんだけど、消費税周りの動向は、直前四半期が駆け込みで増加、直後がその反動やマインド低下で減少。ってことで、その消費税周りの「ぶれ」を除くため、2四半期前との比較を算出したのがこれ http://t.co/gl015mVwYf
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
④「民間住宅」の下げは上記説明の通り。仮に2013年Q2からの比較を試算するとプラス0.15%でほぼプラマイゼロ。他項目は企業回りが大体プラス、外需周りがプラス。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
⑤意外なのは「民間企業設備」が大きくプラスなことと、「公的固定資本形成」(社会資本整備)がマイナスなこと。後者はちょっと息切れみたい。2013年Q2・Q3は大きくプラスだったから。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
⑥で。問題なのは「民間最終消費支出」「家計最終消費支出」が2四半期前比でも結構なマイナスを示してること。これは民間ベースでの消費が落ち込んでることを意味する。意気消沈、みたいな? あるいはネガティブなアナウンス効果が効いてしまっている?
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
⑦Q1が駆け込み、Q2がその反動なんで、実質的な消費税率改定の影響は次のQ3の値を見ないと何ともいえないけど、民間ベースでの冷え込みが足を引っ張ってる感は強いので、この部分への対策は急務かな。そしてこの値を見た限りでは、「プラス2%」は延期した方がいいというのが個人的所感。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
まぁ、さらにざっとまとめると「外需と公的な部分で結構頑張ったよね」「でも民間がごっつ落ちてるな。変に節約節約と煽動されたのも一因かも。あるいは可処分所得の底上げが追い付いてない?」的な感じ。政策が民間に浸透するまでには政策実行からタイムラグが生じるので、そのタイミングかもしれない。だから「駆け込み」と「反動」を足し引きしても、民間部分ではまだかなりのマイナスが出る。このマイナスが無くなる、さらには上向きの動きを示すようになるまで、例の8%から10%の引き上げはしたらあかんと思うのよね。
また、景気ウォッチャー調査の動向でも確認済みだけど、消費税率の改定って、それが実施されるときはもちろんだけど、決定した時のマインド低下って結構大きいのよ。だから仮に「現行の数字ではダメだ。一年延期」とかを公知すれば、それが逆にマインドを押し上げる効果も生じると思うのよね。これが景気回復には必ずプラスになる。
あとは......
⑧ちなみに「年ベースでは4倍してGDPマイナス6.8%」ってのは、平常時において「この状態が継続すれば年間でこれ位に」という時に使うもの。今回のような消費税率改定前後においては参考値にはなるけど、それ以上の意味は無いので、お気をつけて。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
⑨身体測定のために二日ほど断食したりとか、その後めいっぱい食べた時の体重って、そのまま年間平均の体重には使えないでしょ?(笑) そういうこと。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 13
こんなところかな。「年ベース」をしきりに強調している筋もあるけど、前四半期も合わせ、今回のような事例ではあまり参考にならないので。念のため。
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