部下「今年度の弊社売上推移はGDPの低下と連動しています。5月以降の売上低下はこうした外部要因が大きいと考えられます」 上司「なるほど、じゃあGDPを上げる提案をしろ。今週中に。」 部下「.........は?」
— しの(里親募集) (@raf00) 2014, 8月 14
直後にツイートした本人が「ネタですから」とフォローを入れているので実話ではないということを前提として。自社の売り上げが「今年度」減退したのはGDPとの連動によるもので、それが主要因だと説明した部下に、上司曰く「それが原因だから仕方ないってんなら、GDP上げればいいんだな。じゃあそれを考えろ」という切り替えしをしたという小噺。
どのような状況か前提が結構曖昧なので部下、上司双方ともツッコミを入れることは可能なんだけど、部下が「今年度の」と限定しているあたり、経年変化での動向による結果では無く、単年で前年比においてGDPが低下したから、自社の売上も低下したという、一見すると因果関係すらありそうな話だけど、実は中身をさほど精査しておらず、自責では無いということをどうにか弁明したい雰囲気がありありと見て取れる。で、上司側もそれを察して、返し手を打ってきたという次第。
「ネタ」とはあるんだけど、実は似たような話はそこかしこで見聞きできる。例えば本家サイトでも何度か触れているけど、少子化と子供向けサービス・物品の売上動向。確かに子供が少なくなって市場が物理的に縮小すれば、それだけ販売機会は少なくなるのだから、少子化の影響もゼロとは言えない。しかし縮小度合いと少子化の動向を並べ比べると、どう考えても商品の販売減退度の方が無茶苦茶大きい。少子化だけでこんなことが起きるはずは無い。
例えば子供向け雑誌の販売が減退しているのは、少子化は一要因でしかなく、競合雑誌や媒体の成長が大きな原因。購入側の消費性向の変化もある。にも関わらず一律で「少子化が原因」と、「だから仕方ないよね」的な免罪符に使っているところがある(まぁ、他要素が少子化によって加速されている面もあるんだけど)。
この小噺を「まともじゃない上司」としてツッコミがあるかもしれない。けど深読みすればむしろ上司の方が一枚上手で、部下はしてやられた......という感じがするんだけどな。
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