GoogleがHTTPS暗号化サイトについて評価の底上げをしたという話について

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先日各種で伝えられた通り、HTTPS暗号化サイト、つまりSSLを導入しているサイトを検索上で優先するという発表を行った。弁明としてはウェイトは極めて軽く、全検索の1%未満に云々ってことだけど、上記にある通りわずか4か月前に「議論が始まったばかり」と言及し、反対意見も多いと公知しておきながら、実は数か月前からやっていたと舌を出して語るあたり、「おおかみ少年扱いされてもしゃーないんとちゃう?」的な感はある。そして引用文にもある通り、「ランキングシグナルとして考慮したいのであれば、表向きには一切発表・コメントせず、裏側でこっそり導入しておけばいいんじゃないでしょうか」的な想いを抱く人も多いはず。

これについては先日の、アメリカの情報機関の情報盗取がトリガーになったからだとか、あまり意味のない事や何だかすごそうなことを高らかに喧伝することで「株主対策」「仕事してますよアピール」的なことをしているのに過ぎないのではないかとの話がある。この傾向は数年前、いわゆる動物アップデートが始まってから顕著化している話。対外喧伝内容とその実態のかい離が大きすぎるのよね。

今件に限っても、


的な話もあり、これにも同意できるし、あちこちで見聞きする「検索エンジン側の技術上の相対的退化でチェックしきれなくなったので、SSLとかいうシグナルを導入しているに過ぎないのでは?」とのツッコミにも納得はいく。...第一、昨今の詐欺サイト動向を見れば、SSLですら「正しいサイト」である裏付けにはなり得ていないってのは、ちょいとサイト周りの情報をチェックしている人なら、誰にでも分かる話じゃん。

利用者の便益のためのサービスのはずが、いつの間にか技術の暴走、株主対策、「ちゃんと頑張ってますアピール」の集大成的なものになりつつある。やはり「Don't be evil」を捨てたあたりから、ハンドルさばきがおかしくなってきたような気がするな。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月 9日 06:52に書いた記事です。

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