老人しかいないマクドナルドと「クーリングスポット」ならぬ「老ingスポット」

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40年後のマクドナルドは御達者クラブみたいな形になり、コーヒーと共に抹茶などが常設メニューになるに違いない......という話はさておき。高齢者の間で、夏の暑い時期に自宅でのエアコン作動に躊躇してしまったり、つい油断して作動を忘れてしまい、熱中症を発症するという事例が増えている。で、高齢者には限らないけど高齢者をメインターゲットとして、冷房の効いている公共機関などに積極的に誘導し、涼んでもらおうという「クーリングスポット」なる発想があり、昨今では日本でも自治体の一部で導入されている。冷房はまとまった場所で使った方が効果的だというのが一義的な理由。

その一方、先日の熱中症の記事でも触れたんだけど、この高齢者向けクーリングスポットという考えって、老人の地域社会の孤立問題を解消する一つのトリガーにもなりうるので、実は結構良い発想なのではないかな、という感がある。上の話ではマクドナルドだけど、各ファストフードでこういう使い方の推奨も一つの手口かな......まさにクーリングスポットならぬ老ingスポット。


......という指摘もあるけどさ(笑)。

ただ、外食産業の店舗だと、商品に対しての売上なんで、時間ばかり費やしてしまうこのタイプのお客は、半ば以上大敵。以前マクドナルドが徹底的な格安戦略を展開したら、お昼の暇つぶしにおしゃべりをする主婦層と夕方以降における学生層が占領して客の回転率が思いっきり減ってしまったっていう事例もある。この辺りは色々と考える必要があるのかもしれない。

ただ、消費性向が変化してガラガラになりがちのファストフード店をそのままにしておくってのはもったいないには違いない。メニューにもう少しシニア層向けのがあれば、例えば自治体が無料券を配布してお店に誘導するってのもありなのかなあ、と思ったりする。「図書館やら公民館に誘導すりゃいいじゃん?」と言われればそれまでなんだけど(笑)。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月20日 06:36に書いた記事です。

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