アマゾンのアソシエイトプログラムの利率改悪と「信頼」と

| コメント(0)

【Amazonアソシエイトプログラムからのお知らせ(要アマゾンアソシエイトプログラムへのログイン)】


詳しくは各ツイート、及びそのリンク先で確認してほしいけど、先日アマゾンのアソシエイツプログラムの報酬利率が大幅に変更された。説明によれば大義名分は「より透明性の高い体系に見直し」とあるけど、透明化された先にあったのは、これまでよりもスカスカでより管理側にとって都合の良い実態でしたとさ、という話。

送料の経費がかかるのでその系統の利率を下げたり、デジタルコンテンツならその辺はあまり問題にならないしこれから伸ばしたいから利率を上げたりなど、思惑がモロ分かりでその実情はすでにあちこちで分析されている。まぁ、「ルールを決める側のいうことは逆らえない」という意見もあって、それはそれに違いは無いのだけど、当然ウェブ上で紹介記事を展開したり説明をする人たちからは、不信感が積み重なる。そして......

一度失った信用はなかなか元には戻せない。意図的に損なった信用なら尚更で、代わりに得た利益の何倍もの代償を後に支払うことになる。企業は基本的に「ゴーイングコンサーン」の精神で活動せねばならないということを、デジタル系企業は軽視しがちだと思うのですけどね。FacebookやGoogleもその傾向が強い。

企業が人を雇い育てるという視点でも同じ。人材を集めて育てるのはリソースが沢山必要だけど、短期で首を切って雇い直すよりは、中長期的には安上がりで済むしリスクも低減できる。小規模のベンチャーはともかく、中規模以上は「永遠に継続させる」という前提での方針・対応が必要。

結局この構造って、先日先日すき家で指摘された問題と、それに関する所感に、結局根は同じってことなんだよね。小規模のベンチャーな時期と同じ発想のまま巨大化すると、必ずひずみが生じる。そのひずみがまだ他のメリットで隠されているうちはいいけど、一度露呈すると崩れるのも速いよ。「Don't be evil」を捨てちゃいけないのよね。それは企業にとって最後の理性なのだから。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年8月 2日 07:17に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「辺野古「殺人鉄板」から見る、「沖縄の一部の人はスペランカー」説」です。

次の記事は「今度はシリアのシリアポンド・200倍レートで両替取引、消費者庁が注意喚起」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30