イスラエル兵誘拐事件現状まとめ。イスラエル軍部隊が、ガザ武装勢力が使用しているエジプト境界ラファ地区のトンネル破壊作業中に自爆テロ。兵士2人死亡。1人誘拐。パレスチナ人も死亡。国連は「事実なら深刻な停戦条件違反」。イスラエル軍は「ハマスが誘拐した疑い。停戦を利用した可能性」
— 和田浩明/Hiroaki Wada (@spearsden) 2014, 8月 1
2006年に起きたハマスによるイスラエル兵ギラッド・シャリット誘拐事件は、イスラエル軍のガザ侵攻と、第二次レバノン戦争につながったわけですが...
— 和田浩明/Hiroaki Wada (@spearsden) 2014, 8月 1
第二次レバノン戦争はイランの支援を受けたイスラム組織ヒズボラとイスラエル軍の戦争。イスラエル側は400万発とも言われるクラスター子爆弾を使用しました。10年にレバノン南部に行きましたが、まだ回収作業が行われ、毎年のように死傷者も出ていました。こっちの方向に行かねばいいが...
— 和田浩明/Hiroaki Wada (@spearsden) 2014, 8月 1
シャリット釈放は誘拐から5年半後でした...。カイロでの長期停戦交渉も駄目だな、これは。
— 和田浩明/Hiroaki Wada (@spearsden) 2014, 8月 1
今件については他報道でも確認済みなので、まぁ当局側の正式な確認通知待ちレベル。今件に代表されるように、イスラエルのガザ地区陸上進攻をはじめとする、ここしばらくの今地域での紛争は、片方が悪くて片方が良いというレベルでの話ではない。大部分を無力化できてはいるけど、あちこちに大量のロケット弾をぶち込まれているイスラエル側の事情もある。
しかしながら、現地に駆け付けている日本の「ジャーナリスト」諸氏も片方のサイドの被害は十分過ぎる程に伝えて反対側の酷さを訴えてるけど、その争いの根本にあるものは殆ど語らずに片方のみ糾弾しているし、今件のように立場が逆転した事例では同じような声高さは殆ど見せないのよね。
これでは「片方のみに肩入れしているプロパガンダと同じ」「アピールしやすい方の肩を持つ煽動型報道ではないか」と疑われても仕方がない。これが「現場に行く人は全て正しい」とする意見に首を傾げてしまうようになった事例の一つでもあったりする。
現場に行けば確かに現場の空気は感じ取れる。けど逆にトリミングした「現場」で固定概念化させられるリスクがある。また、その「空気」を正しく理解して第三者に公知できる・するか否かはまた別の話。大局観を持って、正しい理解をしてこそ、はじめて現場の「空気」が活きてくる。写真、さらには映像までもが、個人ベースで気軽に撮影、編集、加工できる現状では、なおさらの話なのよね。
「ネットで調べた情報などクズだ。現場に足を運ぶ某さんの爪の垢でも煎じて飲め」と罵倒する意見を最近受けただけに、そしてその某さんがよりによって確信的なデマやさんだっただけに、とりわけ今紛争に関しては、日本の「ジャーナリスト」諸氏によって語られる「片方陣営の悲惨さのみを語る」内容には懐疑的になっている次第。
恐らくはこの誘拐事件もほとんど触れられず、それを起因として発生する作戦行動に関して、攻撃される側の被害を殊更に、声高に語ってドヤ顔するんだろうなあ......。まさにトリミング報道。
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