「妖怪ウォッチ」が教えてくれた、子供が欲しい「ゲーム」と「攻略本」と

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いくつかのツイートはあちこち拡散されているので、もしかしたらこれが一次ソースではないのかもしれないけれども。先日本家サイトで【「進撃の妖怪ウォッチ」的状況...少年・男性向けコミック誌部数動向(2014年4月-6月)】でも言及したように、コロコロコミックシリーズが「妖怪ウォッチ」効果でえらいことになっている。そしてソフトそのものはバカスカ売れているし、上記にある通り関連アイテムは売れまくりで、かつてのドラクエブームのような行列が毎日のように出来ているという、ちょっとした事件レベルでの流行となっている。

複数の記事でも指摘しているけど、これだけ受けた理由には巧みなマルチメディア展開、子供の心をくすぐる、しかもていねいな作り、分かりやすい対象をテーマにしたなどなど、多分に必然として、多分に偶然の結果として生み出された流行といえる。

で、それらの「ブームになった理由」の一つとして、指摘されて「ああ、なるほど」と思ったのが、上の「子供だけで楽しめるから」「大人が顔突っ込んでこないから」って点。ポケモン世代が成人化し、さらに大きく広まったおかげで、対象層が拡大し、世代交代的なものを子供達は求めていたのかもしれない。そこにたまたま......あるいは狙った形で......登場したのが「妖怪ウォッチ」だと考えれば、理解は出来る。

もう一つは攻略本の話。こちらもはっとさせられる人は多いはず。ゲームの寿命が短くなり、販売本数が減った関係で、本作成へのリソースが割けなくなったので、出版側から見れば「最優先で無い」「コスパが悪い」攻略部分以外は不要、という判断になって、ごく一部のゲームを対象とした攻略本以外は、子供達が求めるような内容ではなくなってしまった。子供達が求めているのは攻略本だけではなく、世界観を広めて、深めてくれる、総合ガイドブックだったのかなあ。

ある意味、「艦これ」は良い意味での「攻略本」を世に送り出せる環境が整っている。その結果もちゃんと出ている。書籍そのものの需要供給という観点でも、「妖怪ウォッチ」なり「艦これ」の事例はしっかりと精査分析する必要があると思うな。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月 3日 07:55に書いた記事です。

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