妖怪ウォッチ話で、「古典妖怪って何!?」と力説してるママがいた。「そもそもろくろ首とかが本物の妖怪で、妖怪ウォッチに出てくる妖怪は、妖怪ウォッチだけの妖怪なのに...」と、古典妖怪の扱いに納得がいかない様子。なるほど、そういう見方もあるか...水木しげるアニメも再放送したらいいのに...
— アラカワ (@arakawa_nerima) 2014, 8月 2
...ということで大ヒットしている「妖怪ウォッチ」に登場する妖怪が、古来から伝承されている妖怪とは別物であるという設定に、首を傾げる方もいるよ、という話。うーん、そういう考え方もあるし、水木先生いわくの妖怪に馴染みが深い大人たちの中には、そう思ってしまう人もいるのだなあ、と。
でもちょっとそれは違うよなあ、「妖怪ウォッチ」の妖怪は確かに伝承妖怪(古典妖怪ともいうんだって?)とは別物だけど、妖怪には違いないやん。それに大人のそういう固定概念的なものを避けられるからこそ、子供が飛び付いたってのもあるのに、となんだかもやもやした想いが頭の中にたまっていたところに......
妖怪ウォッチのせいで日本の伝統妖怪が蔑ろに...というのであれば、それは違う。妖怪ウォッチは、「妖怪」というフォーマットそのものに最大限の敬意を払っている。不思議なことや脅威は妖怪の仕業である、という伝統を、今の子供達が実感できる形にして提供しているのだ。
— KAMON (@KAMON_Yammani) 2014, 8月 3
妖怪ウォッチは、「妖怪は貴方の近くにいるのです」と言ってくれる、妖怪の強い味方なのだ。あれが人気になる前、子どもたちの間で妖怪は「おじいちゃんおばあちゃんがよく言っている作り話」でしかなかったのだ。
— KAMON (@KAMON_Yammani) 2014, 8月 3
妖怪クラスタの大御所連はむしろ喜んでそうだがなぁ >RT
— 蝉丸P@横鎮・仏これ・eb!日和で連載中 (@semimaruP) 2014, 8月 3
いずれのジャンルであれ、イチャモンつけるよりも沼に引きずり込んでこその古参であろう
— 蝉丸P@横鎮・仏これ・eb!日和で連載中 (@semimaruP) 2014, 8月 3
という指摘があり、ああ、これが自分の頭の中の「もやもや感」を具体的な言葉にしたものだな、と激しく同意モード。世界観、概念的なものを変えず、中身を今風に、子供にも分かりやすいものにしただけ。「妖怪ウォッチ」の妖怪って、つまりはそういうこと。このあたりの話は以前にもちょいと触れたけど、月刊のグッド!アフタヌーンに連載されている「怪談イズデッド」でもかなり的を射た形で説明している。機会があれば紹介したいところ。
で。
この構図って、何となく「艦これ」にも通じているところがあったりする。艦船と萌えキャラの融合って(元々艦船を女性になぞらえる手法は以前からのものだけど)ある意味画期的で、一部の軍事系ファンには反発があるかもしれない。でも結果として、蝉丸P師匠の言及の通り「沼に引きずり込ん」で、仲間を増やす事こそが必要なんだよね。
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