本質とズレるかもしてないけど、ニュース記事の掲載期間が短すぎるのも問題だと思う。だいたい一週間で元記事が消えてしまい、残るのはまとめサイトばかり。まとめサイトがデマを載せていたら、真実は埋れてしまう。 / "東スポが「まとめサイト..." http://t.co/o66rYNhvFk
— DJ-Kaz.com (@djkaz) 2014, 8月 10
先日の【東スポが「まとめサイト」を糾弾する時代】に対する感想で、ああ、にゃるほどと思わせる論理展開がなされたのがこの話。元となる記事があっさりと消されてしまい、それをコピーしたまとめサイトが残る。時間が経過するとまとめサイトがマスター的な扱いをされてしまうというもの。
ニュース記事の掲載期間が短いのは色々な理由がある。提携による引用的な配信の場合は契約上の問題。三か月で消して下さいねー的な感じ(上の指摘にある「一週間」ってのもその一種じゃないかな)。そしてニュース速報的なものについては事象がコロコロ変わるので昔のネタをいつまでも残しておくと混乱するとの配慮から。また事件性のあるものは、時間の流れと共に記事に登場した人達の立ち位置が変わり、不具合・不都合が生じるから。容疑者が無罪となったり、誤報だったり、あるいは刑期を終えたりとか、色々。他にも芸能系の話とかだと、写真は掲載不可、ネタ自身も可及的速やかに消せ云々っていうのもある。
事件性のある話の記事は特に色々と問題があり、過去のものだと明言されていても「すぐに検索されてしまう」「読み手に誤解されるかもしれない」さらには「書いてあることは正しいが間違って読まれたらどうする」「不愉快だ」という非論理的な理由で削除要請がくることもある。これらのリスクを避けるため、事件などの場合は(日本では)得てして数週間位で削除されてしまう。当方も以前、昔の記事で「誤解を招くかもしれないから」「事実だけどもう終わったことだから」と脅迫まがいの削除要請を受けたことがある。
海外のウェブ系ニュースを見てると、そういう話はあまり無い。サイトの構造や配信方法が変わった場合を除けば、昔の記事でも概して残っていたりする。また、同じ新聞社系の記事でも、紙媒体の過去の記事を全部廃棄しろという話はとんと聞いたことが無い。図書館などで読めるのにね(重大なミスが発覚した場合は、保存版の際に削除されることもあるんだろうけど)。
ウェブ上の記事については海外のと同じように、「書かれた年月の明確化」「記事執筆時点のものであり、現在では状況が異なることが云々」との明記をした上で、記事を保全しておいた方がいい気がするな。特に経済・政治系は。
まぁ、「そんなに保全された記録が欲しければ有料会員になってアーカイブ云々」って言ってくるのだろうし、ウェブ魚拓やらWebArchiveを用いればある程度取得は可能なんだけど。そんな姿勢だといつまで経ってもまとめサイトなどに悪用される状況は変わらないと思うのよね。
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