↑ 豆腐しんじょナゲット、4個入りで249円
例の中国産チキン問題でドタバタしたさなか、特段変わったリリースでの公知も無く、突然展開されたチキンマックナゲットの代替品的商品「豆腐しんじょナゲット」。恐らくは別のタイミングで出す予定だったのが、一連の事件で前倒しされたんだろうなあ......と。4ピース入りで249円。普通のチキンマックナゲットは5個入りなので、1つ少ない按配。ちなみにしんじょとは某野球選手のことではなく、「真薯」と漢字で書く日本料理。いわゆる練り物の一種。かまぼことかハンペンみたいなもの。ソースはしょうがソースのみ。
↑ 豆腐しんじょナゲット。中身はこんな感じ。
で。早速調達。見た目はズバリ、小さめのサツマイモの天ぷら。パッケージを開けたとき、思わず天ぷらかよ、という一人ツッコミ。断面を見れば分かる通り、まぁ「しんじょ」そのままの練り物っぽい感じ。
味わいはというと......うーん、まぁ、これが想像以上に良くできている。もちろんチキンマックナゲットと比べると歯ごたえは無さげでもう少しふにふにした感じがするし、やはりチキンというよりは堅めのハンペンを揚げたような感じ。衣が歯ごたえのアクセントとなっている。また内部の具材としては説明に「しょうがのさわやかな辛さが」とあるのでしょうがが利いているんだろうけど、それの味がかなり強く出ているんで、牛丼や焼きそばの味っぽく覚えてしまうのがアレ(笑)。
ただ、ナゲットとはまた違う、独特のうま味というか、食感はポイントが高い。もともと「しんじょ」もその一種なんだろうけど、精進料理......というか代替品を使ったダイエット系食品の中でも、かなり出来の良い部類に入るレベルの味。ある意味、マクドナルドらしくない、てりやきバーガーのような和風系メニュー、さらにはご飯に合いそうな一品。あるいはこれ、シニア層にもばっちりなんじゃないかな?
こんな感じのメニューをざっくりと作れるノウハウがあるのなら、こういう類のメニューを求める層に向けて、もう数種類似たような商品を作り、精進マック的なものへの切り口ってのも良い気がする。新たな客層が切り開けそう。デザートも抹茶やあずきなどで統一すればいいし。現場での作成工程もこれまでの通常メニューと同じプロセスを使えそうだし。
それがもし出来るのなら、今件のチキン騒動はマクドナルドにとって、災い転じて福となす、になるのかもしれない。
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