で。一通り読んだ所感を。
↑ ミクシィ四半期単位の売上動向
......ということでミクシィの四半期決算短信が発表されていたので、今度こそ主事業のmixiのアクセス動向が復帰しているかなあ、と思って確認したけど、さらに情報露出は減少。その分、最近大当たりしている「モンスターストライク」の情報がさらに上乗せされている次第。当然、【定期更新記事:mixi動向(Q単位)】で収録している、mixi動向に関する分析記事の更新は無し。
確かに上記売上グラフにもある通り、低迷続けるミクシィにおいて、財務上の救世主となったのには違いないけど、「モンスターストライク」へのプッシュが強力すぎて、記事タイトルにあるように「ミクシィってモンストが主事業の会社だっけ?」と誤解されても不思議では無いような説明資料。何しろついにmixiそのものの利用者関連グラフすらなくなって、代わりにモンスターストライク利用者数のグラフに1ページが割かれている位。
この変わり映えを「mixiという土壌を使った有効活用」「mixiの資産が使えるうちに方針転換を成した英断」と見るべきなのか、「手堅い事業の立て直しよりも、一発色の強いギャンブル的な事業に主軸を転換した」と判断すべきなのか、「モンスト」が成功している現時点では判断がつきにくい。同様のゲームを出している企業で成功した事例とその後の動向を見るに、ヒットが出ないとストライクバッター赤字的なことになりかねないんだけど、ミクシィの場合はまだmixiという手堅い部分が残っているから、その分底上げが......
......と思ったのだけど、そのmixiのすう勢について状況の把握が出来なくなっているので、やや判断が難しくなっている。まぁ、ガンホーのように、定期的にヒット作を生み出せる体制を見いだせれば、この数年は安泰なのだろう。
そのmixi部局では、最近色々な方面で話題の「ネイティブ広告」に絡んだ話も。いわく、
・ユーザーに役立つ広告は、クリックされたり、長時間閲覧されるなど高い広告パフォーマンスを発揮することで、広告主に高い費用対効果を提供可能
※ネイティブ広告:ページの内容やデザイン、プラットフォームの動作と合致することでユーザーがサービスの一部として違和感がないと感じる広告
との話......って、ユーザーに役立つか否かってのはユーザーが判断することだし、これまでの広告も多かれ少なかれその意図は有している。そして配信側の「役立つはず」ってのは、多分に押し付けとなる。そして「役立つはず」とネイティブ広告の定義の内容が、どことなく矛盾していると思うのは当方だけかな。
そもそも論として、そのネイティブ広告の定義だと、いわゆる「ステルスマーケティング」と同じじゃん? 言い回し変えただけ? そういうのって、短期的には収益をもたらすかもしれないけど、中長期的には読者離れを引きおこすだけなんだけどね......。
まぁ、ミクシィの未来は明るい事でしょう。今後の健闘に期待したい所です。現場からは以上です(隊長風)。
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