小林幸子のコミケ参加について、いずれ芸能プロ等に荒らされるとか心配してる人居るが、イベント企画した経験がある側からすりゃ全逆。この手の"プロ本格参加"が大御所&気配りできる小林幸子で、参加当日の状況がツイッター等で逐一周知されてたのは、コミケの将来にとってどれほど幸運だった事か。
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2014, 8月 17
ニコ動の時から本気で遊んでた小林幸子だから周囲の反感も抑えられ、地方周りも多い演歌歌手ゆえ手売りはお手のもの、扱いも一般サークルと同じ、買えなかった人への握手のフォローやツイートでの御礼、プロの営業としてパーフェクト。そしてご本人が大御所ゆえに『以後の芸能人参加の基準』になった。
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2014, 8月 17
今回のラスボス降臨で、コミケは大御所の小林幸子ですら一般人と同じ条件で参加するイベントになった。たとえ芸能事務所側の思惑が営業だろうとPRだろうと、コミケ会場ではお客様でも芸能人でもなく"コミケ参加者"として振る舞わなければならない前例が出来た。大御所が本気で参加してくれて感謝。
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2014, 8月 17
プロの仕業として参加者をさっちさちにしただけじゃなく、コミケ運営にとって今後の宝になる今回の小林幸子のサークル参加は、ただ有名芸能人が参加した以上の意味を持ってる。こういう努力と幸運の積み重ねが、綱渡りのコミケ存続を支えてるんだなと実感。ありがとうラスボス小林幸子殿m(_ _)m
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2014, 8月 17
今回のコミケ86で小林幸子嬢が参加したことに関して、その対応ぶりと一部連動する部分があるんだけど、個人的に注目したいポイントのもう一つがこの点。今後コミケに関して色々と生じ得る問題について、ガッツリと、良い意味でフォーマットを作ってしまったということ。果たしてここまで意図していたか否かは別として。
この類の話ってのはホントどのような業界、市場にでもあることで、先陣を切った大手が行った手法が、続く流れのルール、暗黙の了解みたいになってしまうところがある。何しろ「あの大手がこれだったんだから、うちもこれでいいんでしょ?」という免罪符的なものになるから。例えとしては......うーん、ネット界隈での情報漏洩などの不祥事発覚の際に、関係者に「一律500円分の該当企業におけるサービス券(しかも期限付き)」ってのがあるよね? あれも某大手が最初にやってしまったので後に次々と追随してしまった(もちろん内容によっては別件の判例などを元にする場合もあるし、個々の事案によって上乗せされることもあるけど)。
今回、ラスボス、もとい大御所ともいえる小林幸子嬢がこのような様式でコミケに参加して、しかも大成功をおさめたことで、仮に今後多方面から芸能界周りが参戦することになっても、同じような様式での参加が半ば義務付けられることになる。そりゃ、特別枠を求める筋も出てくるかもしれないけど、「あの小林幸子嬢ですら一般参加だったのに!?」という非難を浴びるリスクを考えれば、それは事実上不可能。これは素晴らしい。
似たような指摘をする人は結構いるので、今件の話は共通認識と見ていいんだろうな(見方を変えると、「プロの一般参加を認めてしまった」ということにもなるんだけど、それはそれで「プロでもアマでも一般は一般やがな」という切り口もできる)。
今回小林幸子さんが「特別待遇」ではなく普通のサークル入場を果たしたことで、今後、似たようなシチュエーションでコミケに参加を考える本職ミュージシャンや芸能人(その他事務所)がスタッフに「特別待遇」を要求しにくくなったね。
釘を刺してくれたともいう。
— 切腹の人. (@HarakirimanEX) 2014, 8月 17
また、こんな話もちらほらと。
小林幸子さんを期にお年寄りの認識が「得体の知れないコミケとかいう奇祭」から「小林幸子さんも楽しめる漫画のお祭り」くらいになってるといいな。
— 月見里中@「おにもて&ばけ森」連載中 (@kwancha) 2014, 8月 17
この紙袋を持って新幹線に乗ったところ、隣の席のおばさまに今日小林幸子さんのコンサートでした?と話しかけられる事案が発生 pic.twitter.com/zqiQ1xPGYS
— かるぴす (@redcalpis) 2014, 8月 17
コミケの紙袋といえば、先日のアレがナニなものもあるけど、問題視されている袋を作っている企業もサークルも、願わくば今件を機会に配慮を願いたいものだけどね。
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